127 / 326
善は急げ 6話
だが…………っ、
おいおいおいっ、
何故に俺の方じゃなく前を向いて座るんだ?
しかも膝抱えてるし(体育座り)
「仁、こっち向け」
「あ、そっちですか?」
仁は慌てて俺の方を向く。
とんだ天然ちゃんだよ。
そして、ギュッと抱きしめる。
********
仁side
あああっ、 何で俺、酒飲んだんだよっ!
ハルさんに説明されて死にたくなった。
何やらかしてんだよ俺は!
3Pとか!
ハルさんは優しいから許してくれてるけどさ、
ケイもきっと許すんだろうし。
どうして皆、俺を甘やかすのだろう?
現に俺を抱っこしているハルさんは頭をずーっと撫でてるし、 気持ちいいけどさ。
でも、 あっ!!お兄さんにも迷惑かけてるよね?
後で謝りに行こう。
「仁、大人しいけど寝た?」
俺が考え事しているから静かだもんな。
めちゃくちゃ恥ずかしいから寝た振りしよう。
ハルさんは頭つついたり、揺すったりして俺が寝ているのかを確認。
「寝ちゃったかあ~…………まあ、5回もやりゃあ疲れるな」
えっ?5回したんすか?
俺の性欲って何なん?
ハルさんは俺が寝たと思ってるみたいでゆっくりと俺の身体を横向きに抱きかかえる。
あっ………これって、赤ちゃん抱き?
頭にハルさんの腕。
そして、おでこに唇の感触。
チュウですかハルさん?
ハルさんのチュウはおでこだけじゃなく瞼や頬、鼻の頭にも。
「くそ、可愛いな」
呟くハルさん。
俺の事?
そして、唇に軽くキス。
「あ~まだ抱きてぇ」
ハルさんアンタどんだけ?
「で、いつまで寝たフリする気だよ?」
と言われた。
ギョギョギョ !!!
さか〇くんか!←自分突っ込み。
バレてますか?そうですか?バレてましたか?
よ、余計恥ずかしい!
で、寝たふり。
「…………あくまで寝たフリか?んじゃあ」
ハルさんはいきなり俺のアナルに指をクプンと突っ込んだ。
「やっ、ハルさん」
思わず目を開けてハルさんをみた。
「嘘つきさんにはおしおきだべぇ」
ド、ドクロベエハルさん!
ドクロベエ(某アニメのお仕置きが好きな上司)ハルさんは俺をうつ伏せ体勢に変え、後ろにヌプヌプと指を出し入れさせる。
刺激が波のようにくる………っ、ヤバい!
声が出るよーっ!
出したらケイに気付かれてしまう。
こんなイヤラシイ姿を見せたくなんかない。
ハルさんの唾液タップリの指は2本から3本に増やされた。
「くっ……」
思わず漏れてしまう声。
だって、しょうがないじゃないか!人間だもの!
グチュグチュとわざと音をたたせられてるのか?ってくらいに卑猥な音が俺の耳にも聞こえている。
「は、はるさん!もう抜いて!」
このままじゃ、あんあんっ喘ぎそう!
快楽に人間は勝てないよ!
「お仕置きなんだから止めるわけないだろ?」
だ よ ね!
ぐっと奥まで指が挿り、ビリビリッと電流が走ったような快楽。
「あっ、やっ………」
ビクンと身体が反応しちゃったもんだから、
「ビリビリ来ただろ?お前好きだろ?ビリビリくんの?」
なんて言われた。
「お…仕置きなのに…………きもちよくして……いいの?」
「イかせるのがお仕置きだからな」
俺の中にあるハルさんの指はビリビリくる部分をわざと攻撃してくる。
俺は………この攻撃には屈指ない!
負けるな俺!頑張れ俺!
自分で自分を応援するのはなんだか惨めな気持ちになるけれど、負けるわけにはいかないのだ!
「仁、素直に感じろよ」
「や、…ハルさんのばかっ」
ヌプヌプ出し入れを激しくされる。
……ハルさんの指はエロい生き物だ。
長いし、気持ち良い部分を直ぐに刺激してくる。
指……綺麗で好きっ
「ハルさんの指……………すき」
なんて、つい言葉にした。
「ビリビリ刺激するからか?」
「違う、長くて綺麗……」
「俺の指が?」
俺の頭に添えられていた手が目の前にきた。
つい、ぱくんとくわえた俺って変態?
ともだちにシェアしよう!