140 / 326
人の振りみて我が振り直せ 9話
ベッドがギシギシって音を出して、僕達の吐く乱れた息と混ざり合う。
鏡越しに目を合わせながら身体を揺らす。
凄くエロくて、 凄く気持ちいい。
僕はもう限界に来ていて、
「真世、僕、いっちゃう」
と先にイク事を謝った。
真世はイクと言った瞬間から手の動きを速めてくれて僕はイッてしまった。
自分が射精する所、初めてみたけど、やっぱり恥ずかしい。
真世にも見られちゃったし。
「やっぱ、ケイのイク時の顔可愛い」
うっ、そうだよね。
イク時の顔も全部見られたよね。
「僕もイキそうだからケイも一緒に動いて」
マヨマヨにお願いされ、一緒に動く。
「あっ、ああっ、」
マヨマヨも声を上げて、イッちゃった。
イク時の顔、色っぽい。
2人でベッドに倒れ込んで乱れた息を整える。
見つめ合って微笑み合う。
「やっぱ、ケイは綺麗だよ」
マヨマヨの手が僕の頬に触れる。
「何回言うの?」
「何回でも」
そう言ってマヨマヨは僕のオデコにキスをした。
「シャワー一緒に浴びよう?ベタベタ」
「うん」
マヨマヨの提案に乗り、2人とも全裸でお風呂場へ。
バスタブにお湯を溜める間にマヨマヨが僕の頭を洗ってくれた。
そして手に泡をつけて僕の身体を洗い出す。
ヌルヌルとした感触。
身体のアチコチに手がなめらかに滑っていく。
まだ、続きをしているみたいでエッチな気分になる。
エッチな気分なまま、僕もマヨマヨの身体を泡をつけた手で触って、2人ともヌルヌルに。
くすぐったくって2人で笑って、気付くとキスしてた。
マヨマヨは僕を強く抱きしめ、僕も彼の背中に腕を回す。
何回キスしたかな?
キスする時のマヨマヨの癖を見つけた。
必ず、左側に少し顔を傾ける癖。
かわゆいと思う。
唇が離れた時にお湯が溜まったアラームが鳴る。
マヨマヨが僕を膝に乗せたがるから、
「だめ、僕が1つお兄さんなんだから、僕がマヨマヨを抱っこする」
と真顔で言ったら大笑いされた。
なんで?
でも、素直に僕に抱っこされたマヨマヨ可愛いよ。
******
マヨマヨside
セックスもキスも沢山してきたのに、ケイとのキスと素股にドキドキして感じまくった。
だって、あんなに綺麗な男の子見たこと無かったし、エロいくせにちっとも汚れていない。
無理やりにでもやりたかったけど、泣かれたりしたら嫌だなって思った。
仁さんの時はぶっちゃけ罪悪感なんて無かった(マヨマヨ酷い)
今までの相手もそんな感じ。
でも、ケイは違う。
汚したくない気持ちもあって踏み切れず、素股で満足した。
鏡の中のケイは妖艶。
見とれていたんだ。
しなやかに動く身体。
陶磁器みたいに白くて滑らかな肌。
吐く吐息は甘い。
エッチな時はとことんエロいのに、素はこんなにも可愛い。
僕を抱っこして満足そうなんだもん。
「ねえ、ケイにゃん。仁さんの寝込み襲って早く童貞捨てなよ」
僕を抱っこしているケイは、
「一度したけど失敗した。」
「寝込み襲ったの?やるなあ、ケイにゃん」
「誘った事もあるよ。その気になるようにネコミミ付けたり、目の前でオナッてみたり」
ネコミミ?
オナッた?
思わずネコミミ付けたケイにゃんがくちゅくちゅ、いやらしくオナッてる想像をした。
そしたら、半勃ちした。
「ねえ、僕も見たい!」
「えっ?見たいの?」
ちょっと戸惑うケイにゃん、かわゆす。
悩む所かわゆす、かわゆす!
「見たい!あ、ねえ、美沙さんに協力して貰ってさ、料理に薬入れちゃうっていうのはどう?」
「薬?」
「身体の自由を奪って、その隙に、僕はこの前それやったんだよね。佐伯さんに邪魔されたけど」
「き、嫌われたりしないかな?」
「ついでに酒飲ませたらいいじゃん、そしたら両方出来るし」
「うーん、マヨマヨの積極さを真似した方がいいのかな?」
「そだよ、なんて言うんだっけ?あ、人の振り見て我が振り直せ?人の良い行いは見習おう的な?」
「えっ?違うよマヨマヨ、悪い所見て直すんだよ」
ケイが耳元で喋るから息がかかってくすぐったい。
「そうだっけ?じゃあ、僕の失敗な部分を直したらいいよ。」
と振り返りケイに軽くキスをした。
ともだちにシェアしよう!