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逢いたいが情、見たいが病 17話

覚えてるのは凄く気持ち良い事。 ハルさんのするキスは気持ち良いし、愛撫も、フェラも…… どんな女の子とするよりも気持ち良い。 こんなに気持ち良いんだって思って。 きっとハルさんとだから気持ち良いんだ。 美沙とのセックスは悪くはなかったけど、男の俺が常に動いてなきゃいけないしさ、やっぱマグロとかなれない。 ハルさんは俺にマグロでも良いと言ってくれる。俺の身体みるだけで興奮するからって! お姫様抱っこも女の子だけの特権だと思ってた。 軽々と抱き上げてくれるハルさんの腕。 俺を見つめるハルさんはすんげえー優しくて、色っぽい。 キスをいっぱいされて…興奮して、 ヤバい…ハルさんとのエッチ思い出してたら身体熱くなってきたじゃんか! さっき居た部屋に戻る前に熱を冷ましたくてトイレに行くと、鏡に自分が映る。 前がはだけて、ハルさんに付けられたキスマークがたくさん。 そこに触れるとハルさんの唇の感触を思い出した。 仁…… ハルさんが俺の名前を呼んで、1つ1つつけられていったキスマーク。 やばい……余計に身体熱いし、 それに……俺の視線は自分の股間。 めっちゃ、もっこりしてますやん! このまま楠木の所へなんか戻れない! 個室で、 やるしかないじゃないか! 俺は個室に入り、股間を触ってみる。 めっちゃパンパン。 ボタンを外してファスナーを下ろし下着の中暴れん坊になった自分のやんちゃ坊主を出す。 タラリと先端から先走りだしちゃってる、このやんちゃ坊主め! しかも熱い! やんちゃ坊主を掴み上下に優しくいたわる。 ほらほら、大人しくなりなさいっと。 いたわるつもりが手が勝手に暴走して早い動きでこすりだす。 「んっ……はあっ、」 気持ちいいっ、 ハルさんならもっと………、 「ハルさん……はあっ、あっ……」 仁、ほら、もっと腰振れよ。 頭の中のハルさんが命令してくる。 俺は手を早めながら腰も振る。 仁、そろそろ後ろも欲しいんじゃないか?自分で弄ってみろよ。 ハルさんの声に俺は下着ごとジーンズを下ろした。 便器のフタを閉じて片足だけを乗せて、後ろへと自分の指を入れた。 待ってました!って感じの俺のアナルは指を直ぐに飲み込んだ。 やんちゃ坊主をこすりながら後ろも弄る。 くちゅくちゅってイヤらしい音。 「ハルさん……、」 脳内ハルさんを呼ぶ。 仁、俺に見えるように腰あげてアナルいじれよ、じゃないと挿れてやんない。 そんな命令……夕べされた。 ハルさんの前で何回オナッたかな? ハルさんに見られてるってだけで興奮する俺ってきっと変態。 自分の指を増やして中を刺激する。 「あっ、あんっハルさん……きて、」 脳内ハルさんが俺を激しく犯してくる。 それに合わせて指と手の動きを早める。 「はあっあっん、んっ、ハルさん」 腰が勝手に動く。 頭の中はハルさんの変態プレイ一色。 身体がビクンと痙攣し始めて、 白い液体をやんちゃ坊主は吐き出した。 「んっ……はあっ」 肩全体で息を吐く。 射精しちゃった、てへっ! 息を整えながら指を抜く。 クチュッって小さく音がして、トイレットペーパーで指とやんちゃ坊主を拭いた。 下着&ジーンズを穿いて服装を整える。 本当は余韻に浸りたいけど早く出ないと楠木が探しくるかも知れないし……と何気に視線を上に、 「ぎゃーーっ」 色気もない野郎の悲鳴。 腰が抜けそうになって、思わず便器に座った。 トイレって天井に隙間あるじゃん? 閉じ込められた時の為に。 そこに顔があった。 ホラー映画さながらに。 その顔はニヤニヤしながら、 「良いもの見ちゃいました」 と笑う楠木。 顔が熱くなる。 楠木の顔が消えて直ぐにドアをノックされた。 「先輩、ドア開けて下さいよ」 ひぃぃ、トイレの楠木さん。 「開けないと先輩のオナシーンをニコ動かゲイサイトに流しますよ」 ひぇぇ、み、見られた挙句に動画? ばかばか!人類のばか!文明なんて発達させやがって! 恥ずかしいけどドアを開けた。 ニヤニヤ笑う楠木。

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