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逢いたいが情、見たいが病22話

止めるって言ったくせに楠木は指を抜くどころか出し入れを早くする。 「やめっ、やだっっ」 「嫌じゃないでしょ?先輩の中、締め付けてきます」 グングンと中に、 「はあっ……んっ」 やばい、俺…喘いでる…じゃん。 「先輩、可愛い…もっと鳴いて」 ぐっと奥まで入れられた。 「あんっ、やあっ…そこ……らめっ」 腰が勝手に動く…なんで? 「せ…先輩まじ可愛い!やばいやばいやばーい」 腰をクネクネしてる俺って淫乱? 楠木にしがみついて、はあはあっ言ってる。 「先輩キスして」 耳元で囁かれて楠木と向かい合う。 「先輩、顔エロい…めっちゃ好きですよ先輩」 楠木は俺にキスしてきた。 拒否らなきゃ、 拒否……しなきゃ、 「んふっ…」 楠木のディープキスに声出してんのって俺? 唇が離れると、 「先輩……俺、まだ先輩が好きなんです。ずっと忘れようって…先輩が結婚したって聞いたから。でも、離婚の話きいて……先輩を忘れたくて違う人と付き合ってますけど、先輩といま、こんな状態になったら、もうダメです……好きが止まりません」 楠木は俺を抱きしめた。 「俺、2番目でもいいです。浮気相手でも。週2くらいの濃厚エッチで我慢します!だから、付き合ってください」 ……まて、こらっ! 週2回とか何だ! 濃厚エッチとか! 真剣に告白かと思えば。 「楠木…とりあえず、指ぬけ…」 抜いてくんないとヤバい! 素直に指が抜かれた。 ふう、ヤバかった。 「楠木……俺、ハルさんが好きなんだよ」 「知ってます。だから浮気相手でいいです」 「ハルさん好きだからハルさん以外には入れられたくない」 「じゃあ入れて下さい。俺、受けも好きだし」 「いやいやいや、違うから」 「好きなんです!学生時代からずっと!ずっとずっと会いたかったんですよ!」 熱っぽい瞳で見つめられる俺。 「ごめん楠木」 だって、俺にはハルさんが……。 「さっき翔ちゃん好きって言ったじゃないですか!腰振りながら」 一気に顔が熱くなる。 腰?俺、腰………脳裏によぎる、数分前の俺。 はあはあっ言いながら腰振ってた… ケツいじられて、気持ち良くなって腰振ってたなあ。 終わったな俺…… 「俺にいじられて可愛く鳴いてましたよね?キスも受け入れて自分から絡めてきたのに?何言ってんですか?」 絡めて? ええっ!俺、絡めてたの? 「どうせすぐ腰振るくせに、ほら、続きしましょ!」 ズブって奥まで一気に入れられたもんだから、俺はあふんって声だしてしまった。 楠木はニヤリと笑って、 「ほら、気持ちいいんでしょ?」 と中で指を動かす。 「や、抜け!抜けよ!」 逃げる俺を楠木が逃がすわけもなくガッチリと捕まえられた。 「先輩また好きって言って下さい」 誰が言うか! 口をぎゅっとむすぶけれども俺の中で動く指はバラバラに動き出して、 「やんっ、らめっ」 とエロアニメ台詞を吐くはめになる。 「らめっとか可愛いですね先輩。エロアニメみたい」 クスクス笑われた。 笑うなちくしょー俺だって思ってんだから。 「ほら、腰動いてきましたよ」 うそーん? 俺が腰なんて………、 ビクビクなる身体が腰を動かしてるよオイッ! 「ほら、動いて」 指をグリグリされて、俺の腰がへこへこ動いてる。 「可愛い……先輩、ねえ、俺だけの先輩になってよ。満足させてあげますから、こんな風に毎日可愛がってあげますよ」 耳元で囁かれて耳朶を甘噛みされた。 「ああんっ…」 俺、耳朶よわい…だめ、力はいんないっ 。 めっちゃ……きもちいいんらもんっ……。 らもん? えっ?いま、らもんっとか~ ググッと奥に指がきて、ビリビリときた。 「あんっ、それぇ、きもちいいのお……」 ちょ、俺何言ってんだよおぉっ! 「えっ?先輩?今のきもち良かったんですか?」 「んっ、きもちいいのお」 俺は楠木にぎゅっと抱き付いた。

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