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逢いたいが情、見たいが病。 29話

なにぃーっ! ラブホだとーっ! 出会い茶屋に行くと申しましたか殿! 「ハルが全額だせよな」 ニヤリと笑う仁。 はい!だしまーす! チンコもだしまーす! 「い、いいぜ」 うひょう!! はあ~いいよなドS仁。 積極的だし。 で、スピード出してラブホへ。ゴーゴゴーッ! ***** さあ、ラブホですぞ殿! 部屋に入って仁を抱こうかと構えた瞬間、俺の身体がフワッと浮いて、 どっせい! とキングサイズベッドに投げられた。 ボヨンとスプリングが跳ねる。 スプリングの跳ねは重要! それを確かめたわけじゃなかよね? 「仁?」 と起き上がろとした瞬間、 仁が野獣のごとく俺に覆い被さってきた。 乱暴に両手を押さえこまれ、 乱暴なチッス!! 情熱的な熱い濃厚な接吻。 殿の御乱心じゃーっ! キスというより何だ、食われてるようなキスは。 「仁、……ちょ、まて」 野獣仁を押さえようとするが、 「うるせえ、黙ってやらせろよ」 となんと、 ビリッ服を裂かれた。 きゃーやめて仁くん! みたいな? いや、AVでは良くみる強姦モノみたいな事をまさか自分がやられるって思わなかった。 シャツのボタン結構飛ぶんだなあ。 裂かれたシャツははだけさせられ乳首を吸われた。 お殿様、ご勘弁を…… ふっふっふ、良いではないか!良いではないか! って、エロ代官… いや、エロ殿だよ仁。 俺得だけどさ。 仁は乳首吸いながら俺のジーンズを脱がそうとする。 「仁、逃げねえから落ち着け」 野獣仁に声かけるが、無視された。 あーもう! 俺は仁の頭をガッチリ抱き込み、プロレス技をかけるように、身体ごと押さえ込んだ。 で、俺が上。 野獣仁くんを押さえるのはハンパない力いるよな?くそっ、 俺は外されかけたベルトを抜き、仁の両手を拘束した。 やばい、疲れた… はあはあくるよ。 野獣仁を押さえるのに体力ばり使う! で、息を調える。 佐伯ーっ、確保だーっ! 昔、刑事やってた時の記憶が蘇ったよ。 「ハル、てめーっ、ざけんな」 俺の下で悪態つく仁。 見下ろすと、なんか威嚇しているライオンみたいだな。 しなやかな百獣の王。 「何かあったんだろ?」 「あ?」 左側の眉が上がる。 威嚇をしているけど、眉が上がったりする時は確信突かれた時だ。 やっぱ何かあったな。 「ハルさんは怒らないから言ってみんさい」 チッ、 あからさまに舌打ちですか殿。 「ムラムラが止まんねえーんだよ」 だ ・れ ・か、 ムラムラを と・ め ・て! 頭にある曲のフレーズがリピート。 「ソウとの69みたから?」 「………」 ははっ~ん図星かこんにゃろ! 仁の股間を触ると、カッチカチやど!ってなってまして、 そこをギュッとギュッとモミモミしてみた。 「は…る」 身体をビクンさせてエロい吐息吐いちゃいましたよこの子は。 「こんだけギンギンなら辛いな」 「アンタにずっと突っ込んでガンガン腰振ってやろうかと思ってたんだよ」 きゃっ♪野獣。 「んじゃ騎乗位してやるよ」 「ベルト外せよ」 仁は拘束されるのが嫌なのかなんとか外そうと奮闘している。 「あ~こら、無理すんな、手に痣残るぞ」 ぎゅーっと締め付けてるから無理したら怪我をしてしまう。 「じゃ外せよハル」 睨みつけてくる瞳がたまらんばい。 ちょっとキスでもしてみちゃる! 仁の頭を押さえると、 ちゅーーっと、 キッスば奪ってみた。 ベロももちろん絡めちゃるけんな。 ちゅくちゅく、 にちゃにちゃ、 ベロちゅーって何でごげん気持ち良うして、エロいっちゃろ? 気付けば仁も大人しくちゅーされよる。 可愛かよ。 ベルトを外して、またちゅーしようとしたら、仁がいきなり抱き付いてきて、 欧米か? なんて懐かしい突っ込みをしてみた。 でも、 どっせい! と俺は上下逆転され、なんと仁が上になってしまった。 「俺を縛りやがってハルのくせにぃ!」 ハルのくせにってジャイアン登場。

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