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急いでは事を仕損じる 7話
「口の中がネバネバするーっ、それにイカ臭いっ!楠木のバカバカ、変態!」
社長は涙目で文句を言った挙句におえぇ~って、嗚咽を上げる。
失礼過ぎんだろ!
しかも被害者ぶってさ、襲われたのは俺だっつうの!
「社長がいきなりフェラして来たくせに!被害者は俺!」
「違う、俺は仁くん以外のチンコは口に入れたくないし認めない!」
社長はそう捨て台詞を吐くと泣きながら風呂を飛び出した。
あ~もうクソ社長!
俺は服を着て、 とりあえずは部屋へと戻る。
社長はシーツをかぶりシクシク泣いていた。
どんだけだよオイっ………
俺が近寄る気配に気付き、 「いや、来ないで!」とか、 まるで無理やりに拉致されエッチな事されるような雰囲気を醸し出している。
もう、何も言えねえ。
「社長、とりあえず服着て下さい真っ裸でしょ!また俺に襲われたとか言われたくないですし」
適当にクローゼットを漁り服を出した。
で、ベッドそばのソファーに横になる。
とりあえず寝る。
替えのシーツも勝手に借りた。
シクシク泣いているのが俺は気にせずに寝た。
先輩の夢でも見よう。
*****
妄想特急お兄さんside
………バカバカ、楠木のバカ!
俺に精子飲ませた!(勝手に飲んだのはアナタです)
仁くん以外、チンコは咥えたくないし、突っ込みたくないし、突っ込まれたくない!
それなのに楠木ーっ!
気付いたら楠木のチンコが口の中、 しかも俺の頭押さえて腰まで振ってたよ変態秘書め!
油断ならん!
俺は仁くんを抱いてる空想にかられてただけなんだ。
いつか抱ける君を……楠木に汚されちゃった俺だけど許してくれるかな?
仁くん………
想像の中の君は可愛くてさ、何度も俺におねだり。
ソウさん、俺のチンコ食べちゃって、とか、 ふふっ、可愛い。
食べちゃうぞって、 気付いたら楠木のチンコ。
変態秘書!
ザーメンまずかった!
バカバカーっ!
楠木のばかーっ!
楠木め!
ぐーすか寝やがって~ !
俺に無理やりフェラさせといてさ、なんて無神経!
よく眠れるよな?
はっ? まさか、寝てると油断させといて俺が寝ている隙を狙い、襲う気じゃ?
そうに違いない。
俺をベッドに縛り付けて、嫌がる俺に無理やりフェラさせたり、
両脚広げられて、突っ込まれるんだ!
ガンガン腰振られて写真撮られて、
「先輩に近づいたら、この写真見せますからね」
脅されて仁くんに近付かせなくするんだ!
卑怯者めっ!
俺は楠木を睨み、朝まで起きている事に決めた。
*******
仁side
「腰、大丈夫ですか?」
車から降りたハルさんに声をかけたのは腰をさすっていたから。
「仁は?」
ニヤリと笑うハルさん。
朝、ラブホでシャワー浴びてたらハルさんに後ろからヤラれてしまった俺。
ハルさんは元気有りすぎ。
「大丈夫です」
と言っておかないと、抱っことかされちゃうからな。
「また行こうな。俺の部屋のベッドはかたいから仁キツそうだからさ」
まあ、ラブホも悪くない。
「はい」
返事を返したらハルさんがめちゃめちゃ笑顔になり、
「最近、仁がエッチに積極的だから嬉しいぞ」
なんて言われた後に頭をガシガシと撫でなられた。
改めて言われると照れる。
2人でアパートに戻るとドアの前にニヤニヤした美沙が待ちかまえていた。
「あら~2人して朝帰り?いいわねえ」
気持ち悪いくらいにニヤニヤ。
「何してんだよ」
「ケイちゃんがうちに居るって伝えに来たのよ」
ケイ………、 やばい、最近、ケイを放置しまくりだ。
「わざわざ来たのか?電話でもいいのに」
「着替え取りに来たのよ」
「えっ?まだ泊まるのか?」
「そうよ、仁も気兼ねなくエッチ出来るわよ、良かったわね」
美沙はハルさんと俺を交互に見て、視線が下半身へ。
この、変態め!
「ケイ、拗ねてないか?」
「気になるなら抱いてやれば?ケイちゃん欲求不満みたいよ」
欲求不満?
なぜ、美沙がそんな事……。
まさか!!
「ケイを食ったのか?」
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