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急いでは事を仕損じる 13話

僕は頷く。 「知り合いなんでしょ?」 「知り合いなだけです」 僕はカメラを構える。 「ライバルでしょ?彼が」 ニヤリと笑う先生。 全てを見通すような微笑み。 「マヨが好きな子が好きな相手。彼の為にエッチを上手くなりたいって健気に思われてる相手」 先生は何でもお見通し。凄いな。 「そうです。僕が嫌いな相手」 「それを俺に犯させるってわけか」 僕は頷く。 酷いとか詰られても僕は平気。 「マヨの気が済むなら……やってあげるよ」 先生はニコッと笑う。 拍子抜けした。 「こんな事しちゃダメとか言わないの?」 「言って欲しいの?」 僕は首を振る。 「じゃあ、言わない。それに、この子可愛いからさ俺はラッキー」 そう言って先生は仁さんのシャツのボタンを全て外して肌を露わにした。 そしてネクタイで仁さんの両手をベッドに縛り付ける。 「マヨ、ちゃんと撮れよ。」 先生は仁さんにキスを沢山する。 チュクチュクと唾液が絡む音が聞こえてきて、 僕も少しずつ興奮してきた。 仁さん……前にやろうとした事あったな。 あの時は邪魔されたけど、今回は誰も仁さんを助けない。 眠ってる間にやられちゃうんだ。 でも、 面白くない。 泣いて嫌がって貰わないと……面白くないし、僕の気は晴れない。 「やっぱ待って」 僕は止めに入る。 「仁さんが起きてから犯してよ。よがり声聞きたい」 先生にそう言うと、 「そうだな。俺も起きてる彼を無理やり抱きたい」 とベッドから降りた。 仁さんが目を覚ますのを待つ事にする。 仁さんが泣く姿を想像したら、凄く興奮してきた。 「玩具とかないの?拘束具持ってましたよね?」 「あるよ」 先生はニヤリと笑う。 「使いましょう」 「そうだな。」 先生は大人の玩具と拘束具を持って来てくれた。 何だか楽しみな感じになってきたなあ。 わくわくしちゃう。 ……………けど、 仁さんは起きない。 つーか、熟睡してない? 先生も仕事始めちゃったし。暇ーっ! 貞操の危機なのに無邪気な顔して寝てる仁さんに無性に腹立つ。 ほっぺをつねってみる。 ムギューって、 でも、起きない。 触ってみて思うけど、この人本当に三十路いってんのかな? 肌とかツヤツヤ。 童顔だし。 ケイナはどこを好きなのかな? 顔? 身体? チンコデカいもんなあ。 制服のズボンの上からチンコを触ってみた。 さわさわ…… チンコ、デカいよなあ。 いいなあ。 勃起したらもっとデカくなりそう。 突っ込まれたら痛い? ケイナは仁さん上手いって言ってた。 でも、見た目は受け。 僕と先生で犯しまくられるキャラ。 「馬乗りになって何してんの?」 先生の声。 「起きないからさ」 降りようとすると、 「そのままで」 先生は僕を静止させて、スケッチ開始。 「今度もBL?」 「うん、マオ君シリーズって云って人気ある小説」 「へえ~、どんな?」 「ヤンデレなマオ君の話。好きな先輩が保健室の先生とエッチな事をしているのを目撃して、逆上して先輩を襲うって感じ?」 ああ、今まさにそんな感じ? 先生は真剣な目で僕と仁さんを見ている。 先生が描く仁さんはどんな感じだろう? 気になる。 「先生、イラスト見せて」 「ん?もうちょい待って」 スケッチブックに何枚もイラストを描いていく。 「先生って……」 「ん?何?」 僕はちょっと間を空けて、 「甥っ子さんもモデルにしてたって言ってたでしょ?裸にしたり……エッチな事したりしたの?」 僕の言葉に先生は描く手を止めた。 「それって……どういう意味?」 僕を見つめる先生。 「エッチな事ってどんな?」 先生はそう言って仁さんの上にいる僕を抱き寄せた。 ドサッと床に落ちるスケッチブックには仁さんのイラスト。 やっぱり上手い。

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