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窮鼠、猫を噛む

****** ケイにゃんside ふわふわして、 温かくて、気持ち良くて目を覚ました。 あれ? まだ、夢の中なのかな?って一瞬錯覚した。 僕の目の前にマヨマヨが居る。 しかも、腕枕してくれていて、抱っこされてる。 ここ…仁さんのアパートだよね? 確認すると仁さんのアパート。 いつの間に? しかもマヨマヨは制服のままだし、 あれ?もしかして学校行ってないの? ゆっくり起き上がる。 部屋は静かで、仁さんが戻って来た気配はない。 ちぇっ、 ベッドから降りようとする僕の腕は掴まれ、ベッドに戻された。 「マヨマヨ、起きてたの?」 僕をイタズラっ子みたいな微笑みで見ているマヨマヨ。 「今起きた」 「マヨマヨ、学校サボったでしょ?ダメだよサボっちゃ」 僕がそう言うとマヨマヨはぎゅーっと僕を抱き締め、 「はーい」 と返事をする。 「苦しいよ」 胸にギュッと顔が埋まってしまって苦しい僕は抵抗。 「だめ、離さない」 益々力を入れられた。 「もう~マヨマヨって甘えん坊」 「うん。甘えるのはケイナだけだよ」 なんて可愛い事を言うマヨマヨ。 そんな事言われたら嬉しくなっちゃう。 「ねえ、マヨマヨはいつ来たの?」 「1時間前に仁さんと」 えっ?仁さん? 「仁さんと一緒に来たの?どうして?」 「途中で会ったんだ。」 「仁さん、部屋居ないよね?どこ行ったの?」 「佐伯さんとこでしょ?」 ちぇっ、やっぱり。 「サミシイ?」 「えっ?」 「いつも佐伯さんとこ行くから寂しいんでしょ?」 「寂しいけど……仕方ないもん」 佐伯さんは恋人だもんね。 「ケイナは平気?好きな人が他の人とセックスするの」 マヨマヨは体を離し、僕と目を合わせた。 「僕はね、平気じゃないケイナが仁さんとセックスするの」 「えっ?」 マヨマヨはいつになく真剣な顔。 「仁さんには触られたくない」 「マヨマヨ…どうしたの?」 「僕は……ケイナが好き…」

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