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窮鼠、猫を噛む 4話
ショックとかは良く分からない子供だった僕。
お兄ちゃんと遊ぼうと言われついて行ったら車に乗せられて知らない場所に連れて行かれた。
僕は誘拐されたとかわからなくて、 隣のお兄ちゃんとそこで遊んでいた。
知らない大人も加わり、遊びの延長だった。
でも、夜になり僕が帰りたいと言い出すと、隣のお兄ちゃんは困った顔をして、
「ケイちゃんお兄ちゃんとしばらくここに居るんだよ」
と言われ、初めて、 「帰る」と急に寂しくなり泣き出した。
知らない大人はイライラしてて、怒鳴ったりしてた。
そして、
「金の受け渡しの前にガキは始末する」
と誰かが言った。
言葉の意味はあの頃は分からなかったけど、子供ながらに何かを感じてた。
「待ってよ、殺すとか聞いてない」
慌てるお兄ちゃん。
「お前、そのガキの親と知り合いなんだからガキ帰したらお前から警察にバレるだろ」
「でも」
「でも、じゃねえ」
怒鳴る大人に僕はビクッとなる。
お兄ちゃんは僕を少し離れた場所に連れて行くと、
「ケイちゃんごめんね」
と僕を仰向けに寝かせた。
「ケイちゃん……最後だから、お兄ちゃんと気持ち良い事しよ?」
そう言われて、僕の服を捲りあげると、 お兄ちゃんは舌を使い僕の身体を舐めてきた。
びっくりして声をだしたら、
「大丈夫、ちょっと痛いけど我慢したら気持ち良くなるよ」
ってズボンを脱がされそうになり、必死に助けを呼んだ。
僕の声を聞いて、
「なんだ、お前ロリ、いや、ショタコンかよ変態」
と怒鳴った大人の人が来たから手が緩み、僕は、手を噛みつくと、そのまま逃げ出した。
大人の足には適うわけもなく、アッサリと捕まった僕は、 お兄ちゃんから押さえつけられ、ズボンもパンツも脱がされた。
僕は泣いて助けを呼んだ。
当時好きだった仮面ライダーが助けに来ないかなって叫んだ。
口を塞がれて、お兄ちゃんが覆い被さってきた時に、
「このド変態野郎」
と声がしてお兄ちゃんが殴り倒された。
その時、僕の目に飛び込んできたのは今より幼い顔をした仁さんだった。
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