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窮鼠、猫を噛む 9話

ベッドの上に居るケイとマヨ。 えっ?えっ? えーーっ! 「仁さん!」 ケイがベッドから俺の名前を呼ぶ。 な、何してーっ! 「な、何やってんだよ、2人して!」 ベッドの上の2人は少し衣服が乱れているように見えた。 「仁さんこそ、制服着て何してるんですか?」 うっ、 2人よりも俺の今の状況も何も言えない。 しかも、ハルさんに抱っこされてるし。 とりあえずは、 「ハルさん降ろして下さい」 と頼み込んで、降ろして貰った。 で、改めて。 「ベッドで何してたんだよ?」 と聞く。 「話ですけど?仁さんは制服着て何してるんですか?凄く似合って可愛いです」 ニコッと無邪気に笑うケイ。 そのあまりの無邪気さに淫らな事していたんじゃないかと思った俺が恥ずかしくなるよ。 そだよね、裸じゃないし。 ただ、ベッドに座ってただけだよな?なんて考え直して反省。 「いや、あの、制服は」 マヨをチラリと見る。 マヨの知り合いの有名人に借りたとか、言っていいのだろうか? 「仁さん、僕と並ぶと高校生みたいに見えますよ」 マヨがベッドから降りて俺の隣に立つ。 そして、小声で、 「制服誰に借りたとか内緒でお願いします!」 と言われた。 えっ? マヨを見ると口に指をチョンと当てて、内緒のポーズ。 おわっ、俺、ハルさんに言っちゃった! 「仁さん~写メって良いですか?」 カメラを向けるケイの方向を向くと、カシャとシャッターを切る音。 「仁さんが制服着てるなら僕も着たいなあ」 ニコニコ笑うケイ。 俺よりケイの方が似合うよ、きっと! 「あ、じゃあ制服持ってこようか?」 マヨの提案に、頷くケイ。 「いやいや、待て!もう脱ぐし」 「だめっ!」 そう言ったのは俺以外全員だった。 「まだ制服仁さん見たいんです」 ケイがそう言うと、 「そうだぞ、制服仁は萌えるからなあ、まだ脱がせない」 ってハルさんまでも。 脱ぐ、脱がないを繰り返し、強制的に脱ごうと試みようとした時、ガシッと両手をケイが掴み、マヨが体当たりをしてきてベッドへと倒れ込んでしまった。

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