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窮鼠、猫を噛む 10話

「重いーっ」 ケイとマヨがどっかりと俺の上に乗っている。 退かしたいけど、両手はガッチリと掴まれたまま。 しかも、ハルさんにより両手を頭の上で縛られてしまった。 「ちょ、ハルさんどういうつもりですか!」 縛り付けたハルさんを見上げると、 「だって、脱ぐんだろ?もうちょい着てて欲しいしさ」 なんて答えが返ってくる。 「僕ももうちょっと制服仁さん見ていたい」 ケイがニッコリと笑って俺を見ている。 「あ、僕、制服取ってくるよ。ケイにゃん着るでしょ?」 「うん着たい!」 マヨの問い掛けにケイはふたつ返事するし、 「じゃあ、佐伯さん車出して」 「おう」 なんてハルさんまでもノリノリだし! あー、もう!こいつらは! 「こら、俺は無視か!」 なんて騒いでもマヨとハルさんは出て行った。 まじかよ! 「制服到着したら教えてね。ちょっと出てくるから」 美沙が出て行こうとする、 「ちょ、待てよ」 縄を解いて貰おうと呼びかけるが、 「相変わらずキムタクの物真似下手よね。」 と別に物真似披露したわけでもないのに、美沙は小馬鹿にしたように鼻で息をすると出て行った。 今更だけど、俺の周りには話を聞かない奴しかいない。 で、 ケイと2人っきり。 ケイに頼むしかない。 「なあ、手、解いてくれないか?」 ケイにそう言うと、俺を見てニコッと笑い、手を伸ばしてきた。 やっぱりケイは良い子だ。 伸ばしたケイの手は何故かシャツのボタンに…… プチプチとボタンを外される。 おや?おやおや? 「ケイくん何をしてるのかな?」 「気持ち良いこと……僕、随分我慢してるんですよ?仁さん抱いてくれないから」 ケイは胸元までボタンを外しそこから手を入れて弄り始めた。 のおぉーっ! ケイの指先が俺の乳首をゲットして、グリグリと弄る。 「けいぃーっ、やめっ」 なんて叫んでもケイは鎖骨辺りにキスを落としていく。 ちゅ、ちゅ、ってリップ音。 そして首筋に吸い付いてきた。 柔らかい唇と、舌のヌルリとした感触。

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