246 / 326

窮鼠、猫を噛む 11話

ビクンっ、 身体がそれに反応する。 散々、ハルさんに仕込まれた身体。 「んっ……ケイ、やめっ…」 ヌルヌルとした感触が首を這う。 「仁さん感じてて可愛い」 ケイは俺を見下ろすとまた首筋に舌を這わせる。 「や、だめっ」 ビクンビクンと身体を反応させながら止めろって言っても説得力はない。 ケイの唇は俺の口元へと辿り着き、 ペロリと唇を舐めた。 ケイの息はすでに荒く、興奮しているようだった。 何とか、止めさせなければ! 「ケイ、ほら、美沙とか帰ってくるぞ!」 「美沙さんは電話してって言いました。だから電話するまで来ません」 あー、くそ、ダメか! 「真世とハルさん戻ってくるぞ」 「マヨんちまでは車で往復1時間です。十分楽しめます」 あー、これもダメか! って考えて気づく。 マヨんちまで確かに往復約1時間。 あれ?ケイが何故知ってる? 「ケイ、お前、マヨんち行った事あるのか?」 その疑問にケイはピクンと反応をした。 行った事あるのか?どうなのか?とケイを見つめると、 ケイは服を脱ぎ始めた。 「あー、こらこら、何故に脱ぐ!止めなさい」 ジタバタ身体をくねらせながらに抵抗してみるも、ケイは下着だけになった。 そして俺の上に重なりながら、 「マヨんち行った事あります。」 と言った。 やっぱり行ったんだと思っていると、ケイの身体に沢山のキスマークを見つけた。 えっ?俺? なんて戸惑った。 「このキスマークはマヨです」 「へ?」 ケイは俺を真っ直ぐに見つめて、 「仁さんが僕にフェラが下手くそだって言うからマヨに教わってたんです」 と言った。 はあぁ?何だソレは! 「僕上手くなりましたよ」 ケイはニコッと笑うと股間に手を伸ばした。 そして服の上から揉み揉みしてくる。 「やめ、やめなさい」 なんて抵抗しても、無駄だと分かるのはケイがベルトを外し、ズボンのファスナーを下ろしたから。

ともだちにシェアしよう!