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窮鼠、猫を噛む 12話

「ケイーまてっ、」 そんな事言ってもケイは待ってくれず、ズボンを太ももまでずらされた。 「ケイ、止めよう!なっ?」 「どうしてですか?」 どうしてですか? 真顔で聞かれ、どうしてだろう?と考えてしまった俺のバカ! 「だっ、だって、俺にはハルさんが居るし」 「だから?」 えっと、だから?って、 「僕言ったじゃないですか、2番目でもいいですし、仁さんに気持ち良くなって貰いたいだけです」 ケイは俺の顔に近付くと、 「だから仁さんは感じてれば良いんですよ」 そう言って頬にキスをした。 「な、だめ、だめだって」 頬にチュッって柔らかいケイの唇の感触がして、何か照れた。 「顔、真っ赤にしながらダメって言われても説得力ないですね」 ケイはクスッと笑う。 くそ! こんな時でもケイは可愛い。 「フェラ上手くなったんですよ」 ケイは俺の目を見つめながら言うくせに、手は股間に伸びている。 下着の上から擦ったり、指で俺の竿をつまんだり。 弄んでいやがるんだよーっ! いつの間に、そんなテクニック覚えたんだよお前は! 「仁さん、息荒くなってきましたね。それにおちんちん、起ってきましたよ」 ケイはまたクスッと笑う。 何?何だよ、その余裕! えっ?俺だけテンパってる? くそ!大人を弄びやがってーっ! 「ケイ、お兄さんは君をそんな子に育てた覚えありません」 ギャグで誤魔化しても、ケイは、 「仁さんが望んだんですよ」 と交わされた。 「の、望んでない」 「望んだんですよ仁さんは……どうせ覚えてないでしょ?あの時も酔ってたし……でも僕は仁さんに恩返ししなきゃいけないんです。仁さんが僕に色っぽくなったら抱いてやるって言ったんです」 は? 何それ? 覚えてない。 「いつ?」 「10年前」 10年前? えっ?全く覚えてない!つーか、知らない!

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