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窮鼠、猫を噛む 15話
ぐちゅって、 そんな感触。
「仁さん凄く可愛い…もっと可愛くしてあげます」
ケイの指は俺の中で別の生き物と化す。
バラバラに動いて、奥を目指しているみたいだ。
「やっ、やめっ」
俺は首を振る。
俺、絶対絶命!
指先が奥にある俺がトリップする場所を探し当てた。
そこを触られたら、 身体にビリビリと電流が走って意識が飛ぶんだ。
ハルさんの時もそうだし、楠木にされた時もビリビリの後の記憶が曖昧。
だから、そこは……
「らめっ……そこ、いじったら、ビリビリくる」
って、
俺、変な事を……
「か、可愛い仁さん!」
ケイの目が急にキラキラして、俺に抱きついてきた。
よって指が抜かれた。
セーフ!
ケイはチュッ、チュッって首筋やらほっぺたやらにチュウしていく。
「仁さん、もう僕我慢出来ません………可愛い仁さんに挿れて良いですか?」
耳元で囁かれる。
挿れて良いですか?と言いました?
そう聞かれても、
「だめ」
ってしか言えない。
「そう言うと思いました」
ニコッと笑うケイ。
分かってくれたか?
と思ったけども、 「だから縛ったんですもん」
あ、悪魔!この小悪魔め!
「僕の処女は貰ってくれたじゃないですか?あの日の仁さんは野獣で素敵でした」
ぎゃー、やめれ!言うな!
「約束果たせたんですよ。誉めてくれても良いのに」
ケイがさっきから言っている言葉。
約束とか……色々、何だその、 覚えてないんだけど。
「ケイ、約束とかさ……んんっ」
ケイにいきなり口を唇で塞がれた。
舌が侵入してきて、絡んでくる。
ケイ、キス上手くなってんな……………………………って、オイ!
で、またJrを触られ気付くとケイは俺のJrの上に跨っているじゃないか!
腰降ろされたら確実にJrがケイを貫く。
勇者の剣のごとく小悪魔ケイを貫くじゃないかあーっ!
ケイはゆっくりと腰を降ろしていく。
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