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窮鼠、猫を噛む 20話

ケイの唇が離れ、 「仁さん‥‥‥僕、我慢できない‥‥‥」 と甘い声で俺に囁く。 頬が赤い。 子供顔なのに色っぽいケイ。 「我慢しろ‥‥‥んんっ、」 ケイのチンコがはいっ‥‥‥て、くる。 穴が広がる感触と固いケイのアレの感触。 「仁さん‥‥‥はいっちゃう‥‥‥」 いや、違う!いれてんだよ! ケイの声は甘い。 ガキみたいな顔の奴に俺は何されてんだよ。 「けい‥‥‥‥‥っ、あっ」 ズンと衝撃がきた。 ケイが腰に力を入れたのだ。 先端だけだったものが、一気に挿ってきた。 「や、ケイ!」 ケイのが俺の中に‥‥‥‥ 「あ、ふうん‥‥‥仁さんの狭い‥‥‥」 ケイは俺を見下ろして、イヤらしく息を吐く。 ガキみたいな顔のくせに‥‥‥でかっ、いや、ちがう! 「ぬけ‥‥‥馬鹿けい!」 「や、です。仁さん‥‥‥僕、童貞卒業できました」 ケイはゆっくりと腰を振りだす。 あ、こら!腰なんか振るな! 俺の上にいるガキは妙な色気を放つ小悪魔だ。 侵されていく。 ケイの色気とガキみたいな顔に、俺は次第に侵されていく。 「はう、んっ、あんっ」 ギシギシとベッドがきしむ。 ケイが激しく動き、俺の頭は真っ白になりそうだった。 キスをしてきたケイからはほんのりとアルコールの味がして、何度もキスをされて、 「んあっ、けい、もっとお‥‥‥‥」 と俺は口走ってしまった。 やばい!だめ、意識が‥‥‥‥ ◆◆◆◆◆◆ ケイにゃんサイド ゆっくり、ゆっくりと僕が腰を動かすと仁さんが甘い吐息を吐く。 仁さんの甘い息と声…… 僕の腰の動きに合っているようで、気持ちいいのかな?って思った。 あんなに嫌がってたのにね。 可愛いなあって………仁さんを見下ろすと目が合った。 大きな瞳は僕を見ていて、 「気持ちいいですか?」 と瞳を見ながら聞いてみた。 「下手くそ!」 舌打ちと共に出た言葉は僕が期待していた言葉ではなかった。 「仁さん?」 僕の下で可愛く喘いでいた仁さんは顔つきが変わっていて、 「俺を縛って犯す度胸は認めてやるよ。」 ニヤリと笑った。 あ…………、お酒が回った? 僕を無茶苦茶に抱く仁さんの顔になっている。 あの日、僕を助けてくれたヒーローの顔に。 「仁さん、酔ってますか?」 確認の為に聞いてみる。 「あ?何言ってんだよ?お前が飲ませたんだろ?」 「そうですけど………」 「で?どう俺を満足させてくれんだよ?ケイ 」 ニヤリと笑う仁さん。 「わ、わかりません……」 さっきまでの仁さんなら僕は満足させれたかも知れないけど酔った仁さんの性欲がどれだけ凄いか知っている僕は自信がなくなった。 「じゃあ、俺の好きにさせて貰っていいよな?」 「えっ?」 「俺を縛って、犯したんだから覚悟は出来てるよな?」 ニタリと笑う仁さんは凄く迫力があって、優しい仁さんの面影がない。 「仁さん……僕、仁さんに……」 「抱かれに来たんだろ?俺を抱きに来たわけじゃない。だろ?ケイナ?ガキんちょが生意気な事しやがって!」 ガキ? 仁さんの言葉が引っ掛かった。 ガキ?って……? もしかして……仁さん…… 「思い出したんですか?」 「10年前ならお前、16だよな?」 やっぱり!仁さんは思い出しているんだ! 「仁さん……思い出してくれたんですね」 凄く嬉しい! 嬉しくて仁さんに抱きつく。 すると、ギュっと両手で抱きしめられた。 仁さん!仁さん! ギュっと強く抱きついて、ある事に気づく。 あれ?仁さんの両手縛って………たよね? そう、僕は仁さんの抱きしめられ………ううん、違う! 捕まっている! 仁さんは僕の両手を後ろ手に気付く掴んで僕を逃さないようにしている。 「覚悟は出来てるよな?」 耳元で囁かれる。 「仁さん」 「お仕置き………しなきゃな」 仁さんの声が僕の頭の中をグルグル回る。

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