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縁の下の力持ち 6話
「おう!段々素直になってきたじゃねーか!いつも、素直でいりゃーいいんだよ!」
変態佐伯じじいの声が運転席から聞える。
うるせえ!と言ってやりたい!
でも、僕の中の玩具が気持ちいい所を刺激してきて、言葉にならない。
「ん、あっ、んんっ」
喘ぐのが精一杯。
何度か頭が真っ白になって、目を閉じた。
「んっ……けい……」
ケイの名前、何回呼んだかな?
「脳内でエッチな妄想中悪いけど、もう着くぞ?イクならイッとけ」
そう言われた時はもう何度目かの絶頂を迎えていた。
生暖かい白濁色の液体がトロリと流れて座席を汚す。
ハアハアと息が上がって空気をもっと欲しくて口を大きく開ける。
「おう、逝ったかエロガキめ……」
佐伯さんが後ろを振り向いてそんな事を言う。
「へん……たい」
上がる息の中、絞り出した言葉に「ありがとうよ」とニヤリと微笑む佐伯さんはマジで変態という言葉が似合う。
なんで、こんな変態と仁さんは付き合ってるんだろう?
仁さんモテるのに。
「さて……ちゅきましたよ。」
シートベルトを外し運転席のドアを開ける佐伯さん。
くそう!本当に戻ってきたんだ!
やってる最中を見なきゃいけないんだ……
見たくないのに。
僕の心を知らずに佐伯さんは後部座席のドアを開ける。
「ばか佐伯!」
文句を言っても担ぎ出されるけど、言わなきゃやってやれない。
佐伯さんはお尻の中の玩具さえも抜いてくれない鬼畜で、両手を拘束したままに俺を車から降ろす。
ケツまるだし……くそ、ばか変態佐伯!
人が居なくて助かったけど、僕の美少年のイメージを壊しかねない。
「ずいぶん大人しいな?何回も逝ったからか?」
僕を担いだまま、仁さんの部屋のドアを開ける。
やだ!やだ!やだ!
ケイと仁さんのセックスとか見たくない!
「ばか佐伯!一生恨むからなあ」
肩に担がれたままに文句を言う。
「自分を恨めバカモンが!」
寝室へ連れて行かれると思ったけど、降ろされたのはお風呂。
「ザーメンでベタべタでイカ臭いから洗えよ」
「あんたのせいだ!」
「ちがうね!お前のせいだ!くそがき!」
佐伯の変態野郎はシャワー全開で服ごとお湯をかけやがった。
「ばか!濡れただろ!」
「けっ、元からいやらしい液で濡れてただろうが!」
佐伯さんは俺の服を脱がす為に手錠を外した。
その瞬間を狙い佐伯さんの顔にパンチ炸裂!
って、腕を振り上げたら交わされたあげくに掴まれた。
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