262 / 326

縁の下の力持ち 7話

佐伯さんは無駄に筋肉があって、力も強い。 元警官だっけ? 頑張って抵抗したって無駄だった。あっけなく服は剥ぎ取られた。 こんな風に仁さんも乱暴に抱かれたりするのかな? ちょっと妄想。 前にいちゃつく現場みたけどさ、仁さん………めっちゃ感じてた。 あれは僕的には萌えたけどね。 「おう、やっと大人しくなったな」 黙ってしまった僕を洗おうとボディソープを手にする佐伯さん。 えっ?マジで僕を洗う気? 「ちょ、自分で洗いますから出て!」 「あっ?遠慮すんな」 佐伯さんにガシッと身体を掴まれた。 ちょ、マジ勘弁! 洗うとかいいながらエロい事をされそう。 「エッチな事をするんだろ?僕が美少年だからってさ、訴えるからな!」 「あほ、するか!」 「手つきいやらしいくせに!変態!」 佐伯さんに怒鳴る。 貞操は自分で守る!! 「楽しそうだな、はる?」 低い声が聞こえてきた。 佐伯さんでもない声。 聞いた事がある声。 でも、雰囲気が声の持ち主と違う……よね? 僕は佐伯さんの後に腕を組んで仁王立ちをしている仁さんをみた。 「げっ?仁…………もしかして、酔ってる?」 佐伯さんが何だか恐る恐るって感じで仁さんに声をかけている。 いつもと違う。 「俺も混ぜろよ」 ずいっと中へ入ってきた仁さんは僕をジロジロみている。 特にちんこ辺りを…… そんなマジマジ見る人だっけ? 先生の部屋では、僕の裸を照れてしまって見れなかったのに。 「マヨ、俺のハルといちゃついてるって………俺に喧嘩売ってると思っていいんだな?」 まるで威嚇するみたいな声。 そして、僕の手を掴む。 「いたっ、」 凄く乱暴に掴まれた。 えっ?この人……誰? 仁さんの顔してるけど、雰囲気も態度も、まるで違う。 「あなた、誰?」 思わず聞いてしまった。 仁さんって双子? 「仁に決まってんだろ?エロガキが」 仁さんは僕を引き寄せて軽々と肩に担いだ。 「や、やだ!佐伯さん助けて!!」 僕は近くにいる佐伯さんに助けを求める。

ともだちにシェアしよう!