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縁の下の力持ち 9話

「ケイ……」 ドクンと心臓が大きく脈打った。 「そう、ケイにフェラやら色々と教えこんで、お前も楽しんでたんだろ?」 仁さんのこの迫力はなんだろう? 目が怖い。殺し屋かなんかみたいだよ。 「で、やったのか?」 俯いて目を合わせない。って、言うか合わせられない。仁さんはそんな僕の顎を掴んで顔を上げさせた。 頷いたらどうなるかな? 殺される? 悔しいな。ケイはこの人が好きで、抱かれたいと思っている。 仁さんはズルい!! 変態な恋人いるクセに!!恋人いるからってケイを哀しませているくせに!! それなのに、ケイとエッチな事しただけでこんなに怒るなんて。 「アンタなんか嫌い」 聞かれた質問と違う答えをしたからかな? それとも嫌いと言われたからかな? 仁さんはピクッと眉の端をちょっと上げた。 「嫌い?俺もお前嫌いだから同じだな」 ニヤリッと笑うけど、目……笑ってないんだけど? 「嫌い、大ッキライ!仁さんなんて嫌い」 心にモヤモヤとかかる黒いフィルターを吐き出すように嫌いと言葉をぶつける。 「あっそ、」 仁さんは俺をベッドへと押し倒し、 「ハル、俺のチンコいじってないで、縛るモノもってこいよ」 と言った。 た、確かに佐伯さん、仁さんの下着ずらして、イジってるもんな。 イジられてるのに何も感じない仁さんも凄いけどね。 「えー、今からしゃぶろうと思ってたのに」 ちえっと舌打ち。 えーと、この状況で佐伯さん………エロい事しか考えてないの? しかも、僕がいるのに目の前でフェラする気だったの? へ、変態過ぎる。 それで、ロープとか本当に持ってきた佐伯さん。 それにより僕は押さえつけられて、縛りあげられた。 「解けよな!ばか仁」 もちろん解いてくれない事を承知で言う。 悪あがきってやつ? それで、仁さんは僕の身体を四つん這いにさせた。 えっ?いきなりバック?

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