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愛は小出しにせよ 2話

「僕が仁さんとエッチしたから?」 ケイに聞かれて頷く。 「ごめんね、僕、すごくエッチだから……」 ケイの言葉に僕は首を振り、 「ううん、僕が勝手に泣いてるだけ……仁さんに童貞あげたんだ?」 「うん」 「そっか……仁さん、どんな反応してた?」 「初めは嫌がってたけど、気持ちよさそうになって……お酒飲ませたから最後はおしおきされたけどね」 「酔ってたもんね。仁さん……確かに酔った仁さんって凄いね。僕もやられそうになったもん」 「えっ?ほんと?」 「ギリギリで佐伯さんに助けて貰った。ケイにエッチな事を教えたからって怒ってた」 「怒ってたんだ……ごめんね、マヨ」 「ううん、いいんだ。ケイに下心あったもん。それに仁さんにケイが好きだって言えたもん」 「言ったの?」 「言ったよ?迷惑だった?」 少し不安そうに聞くとケイは首を振り。 「僕もマヨ好きだもん」 「仁さんの次でしょ?」 分かってる……分かってるけど、そんな意地悪を言ってしまった。 ケイは何て答えるかな? きっと、そうだって言う。それを覚悟していたのに、ケイの顔が近付き、唇にキスされた。 「マヨ……しよ?」 「えっ?キス?」 「ううん、セックス……マヨとしたい」 僕は固まってしまった。 いま、何言ったのケイ? 「ケイ……冗談?」 僕の妄想かも知れない。 冗談?と聞き返す僕にまた、キスをしてきた。 さっきみたいな軽いキスじゃなくて、舌を絡ませてきた。 僕はキスされるがままで、まだ、思考回路が止まったまま。 ケイは僕の身体を仰向けにして、上に乗ってきた。 僕の上にいるケイは白い肌にいくつも赤い印をつけられていた。 さっきまで、抱かれていた証。 僕はケイに手を伸ばし今度は彼を組み敷く。 僕も裸同然だから……そのままケイに覆いかぶさった。

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