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愛は小出しせよ 7話

息継ぎするみたいに唇が離れると、 「俺をもっと悦ばせよハル」 なんて、言ってくる。 「ワガママだな王様は……無理やりぶち込んできてさ」 「好きだろ?無理やりされるの?」 「いえてのは好きじゃない」 「俺は痛くするのが好きなんだよ、ハルやケイが涙目で俺に抱かれるのを見るのは興奮する」 「そうだな、ロフトでケイをやってたもんな。イカ臭かった」 「中出ししてくれって言ったのはケイだからな」 「くそ!!ケイに打ち込まれた事思いだした!!」 そうだった、お仕置きされるのは俺じゃなくて、仁のはず。なのに、なんで俺が無理やり…… まあ、嫌いじゃないけど、ううん、むしろ好き!!かなり好き! 「あのエロガキ……約束忘れないできたのは誉めてやるけど、俺の許可なしにぶち込んでくるのは許さない」 「約束?」 「10年前に助けてやったんだよ、忘れてたけど」 「…………やっぱ、そうか」 「やっぱ、そうか。ってなんだよ?」 「調べたんだよ、ケイの事。」 「ふーん、ハルは知ってたのか?」 なんだかムッとした顔の仁。 「知ったのはついさっきだよ」 俺はそう言って仁にチュウをする。 舌を絡ませ、仁を味合う。 ねちゃねちゃと唾液の音がやーらしい。 唇を離すと、後頭部に仁の手がきて、グイッとまた唇が押しつけられた。 んで、仁の舌がにゅるり。 ほんと、仁ってばキスうまい。 ぎこちなくしてくるキスや甘えてしてくるキスも好きだけどさ、やっぱ男らしいキスもいいわけよ。 噛み付かれるような、ガッツくようなキスが好き。 だらりと唾液が伝うのもなんとも、変態チックで好きだあ!! 唇が離れ、 「エロい顔」 とニヤリと笑う仁。 そのニヤリって顔の方がエロいてばよ!! 「俺にお仕置きすんじゃ無かったのか?」 仁にそう聞くと、 「ハルはドMだから、お仕置きってご褒美にしかなんねーだろ?」 と返答。 「そりゃ、仁がエロいからな。ドMにでもなんにでもなりますとも!」 「あっそ、んじゃあ、下僕ハル。俺を気持ち良くしろ!!」 そう言って仁は俺の両手を自由にした。 そんで、仁はマグロってわけか。 ほんと、王様だな。 エロ王様……嫌いじゃないけど。

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