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愛は小出しにせよ 9話
◆◆◆◆
マヨマヨSide
ケイにたくさんキスをした。
仁さんとエッチした形跡を消したいのかも。
つけられたキスマークの上からわざと吸い上げて濃くする。
「あんっ……あっ……」
吸われる度にケイの声が漏れて僕はどうにかなりそうだ。
ケイは抵抗しない。
エッチしようって言ったのはケイ。
本気でエッチしようって言ったのかな?
それとも僕が泣いたから同情?
「ケイ……本当に抱いちゃうよ、いいの?仁さんに怒られるよ、きっと」
仁さんの名前を言ったらケイは止めると言うかも知れない。でも、どうしてだろう?
あんなに抱きたいって思ってたのにいざ抱けるこの瞬間に僕は迷っている。
「いいよ、怒られても」
ケイは僕に微笑む。
年下みたいに見えていたケイが今は凄く年上に見える。
「お仕置きされちゃうよ?あ、でも、ご褒美になるかな?」
言いたくはない嫌み。
僕はどうしてしまったのだろう?
ケイが好きでたまらない程、嫌な奴になってしまうんだ。
「マヨは僕をためしてるの?」
直球で聞かれた。
うんって言ったらケイはどうするかな?困るかな?
「……わかんない。僕、凄く嫌な奴だね。これじゃあ、仁さんに負けちゃうね」
「負けてないよ……負けてないからマヨ」
ケイは僕を引き寄せてキスをした。
ケイから舌を絡ませてくる。
凄く上手になっていて、僕よりもかなり上手かも知れない。
唇が離れた瞬間に、
「ケイが好き。1番じゃなきゃ嫌だ」
ワガママを言ってしまった。
嫌われるかな?
でも、それでも、ケイが好き。
「マヨ、エッチしようよ。身体の相性良かったら……1番になるかも知れないよ?」
ケイはそう言って、身体を起こして僕の身体を反転させた。
体勢が逆転してしまった。
僕が下。
「ケイ………」
僕はケイを見上げる。
「ごめんね。今すぐ答えをあげれなくて……僕は10年、仁さんに会う事だけ考えてた……ずっと、好きな人は仁さんだったの」
ケイの言葉に僕は何も言えなくなる。
「でもね。マヨも気になるの。マヨとキスしたり、身体を触ったりすると、ドキドキするようになっちゃってるんだよ……僕はまだ子供だから上手く気持ちを整理できないし、どうしていいか分からない。」
「ケイナ……」
「マヨが僕の名前呼ぶ声も好き」
そう言うとケイは僕にキスをする。
軽く重ねた唇は直ぐに離れて、そしてケイは僕のチンコを掴んだ。
掴まれた事で僕の身体はぴくんと反応し、ケイがスルスルと下半身へ移動するのを止めなかった。
ケイは僕のおちんちんをパクンと咥えた。
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