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第3話
「女なんて連れ込んでねえーし!」
間違ってはいない。
だって男だもん!
「そのキスマークは蚊に刺されたとでも言いたいのかしら?」
美沙の鋭い眼光は俺の首筋を見ている。
えっ?
俺は慌てて手で首筋を隠した。
あのガキにつけられた?鏡が風呂に無いから気付かなかったぞ!
「引っ掛かりやがったなバカめ!」
美沙はふはははっ!と悪人笑いをして中へ入って来た。
「騙しやがったなあ!」
そうだ、手を離してしまったからドアは簡単に開く。
美沙はオッパイとお尻をゆさゆさ揺らしながら奥へ行く!
「ちょ待てよっ!」
奥のベッドにはガキが~
「なあに?キムタクの真似?似てないからもうやらない方がいいよ」
美沙は振り返る。
「えっ?自信あったのになあ」
と俺はガッカリする。って、ちげーし!
美沙はテーブルにドスンと紙袋を置くと、
「差し入れしてやったから食べるが良い」
俺の方を向き何故かドヤ顔。
「上から目線あざーす」
とりあえず礼を言う。
「アンタ、女連れ込んでんでしょ?」
「だから女連れ込んでいねーしよお~…」
美沙が何か指差しているのが見えて視線を向けると俺のじゃないシャツ。
しかも転々と脱ぎ捨てられていてベッドがある方へ続いているではないか!
「もお!アンタには愛想がつきたわ!別れてやるから!」
美沙は顔を両手で覆い泣き………………真似しやがって!
「もうとっくに愛想つかして離婚してんだろ俺ら?」
「ちょっとやって見たかったのよ~!さあて、どんな可愛い子ちゃんか見てこよう」
美沙は目を輝かせベッドがある部屋へ軽やかに歩いていく。
「やーめーろー」
俺は美沙を確保するべく後を追う。
ガシッと捕まえた感触はポヨンとしていて、
「あんっ」
と美沙がエロい声を出す。
掴んだのはオッパイだった模様。
「仁ったらやっぱ野獣」
美沙はオッパイ掴まれて発情したのか俺の方を向き抱き付いて来た。
「ぐはっ!」
次の瞬間、腹に膝蹴りを食らった。
腹を押さえて前のめりになる俺に、
「ふはははっ!ばかめ!可愛子ちゃんはいただきまーす」
と美沙は軽やかに走って行った。
美沙はバイセクシャルなのだ。
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