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愛は小出しにせよ 21話

◆◆◆◆◆ ハルside ハアハアと荒い息が部屋中に響く。 俺と仁と……クソソウの吐く息だ。ぶっちゃけ、コイツの吐く息が1番荒いと思う。 仁を興奮させようと窓ガラスに連れて行ったのが間違いだったな。まさか声が漏れてるなんて…… くそ!お陰でめんどくさい野郎が部屋にズカズカと来やがった。 でも……いい機会だよな?コイツは仁を狙っている、隙あらば……って感じだからな。 俺と仁の間に入る隙間なんぞないと教えてやる!!仁は快楽の奴隷になっているからどんな事もするしな…… でも、もったいないよな。見せるのはよ! だが、しかし、ソウが部屋に入ってきた瞬間に仁はきゅきゅーとアナルを締め付けてきた。 しかも、興奮してるみたいで、俺に尻を押しつけていている。こりゃ、やるしかねえ! ソファーに座り、興奮している仁を抱いているのだけど、ソウの鼻息が荒くて怖い。 目もギラギラだし。 そして、仁は「んん、気持ちいい……もっとお」って自分で腰をヘコヘコ動かしている。 腰を持ち上げて仁の身体を上下に動かし下から突き上げると「ああああああ、はるぅ!!」と涙目で俺をみつめ、キスしてくる。 だから、チュパチュパとキスしながら動かす。 そして、一気に突き上げると俺は仁の中で精子を放った……果てしない宇宙に我が子を放つような…… 仁も同時にいったようで、「ああああああ!」なんて、叫んで俺の方へ倒れてきた。 射精したのかと思ったけど、チンコからは何も出ていない……っていう事はドライオーガズムやったな。 「仁、お前、本当にエッチだな」 と寄りかかる仁に声をかけるが、反応なし。あれ?と顔を覗くと失神していた。 ああ、天国タイム終わりかあ……まあ、楽しんだけどな。野獣仁ともやれたし。 「じ、仁くん動かないぞ?お前が無理させるから」 ハアハアしていたソウが心配そうに仁を見ている。 「失神したんだよ、絶頂迎えるといつもこうなんだよ」 仁のアナルからチンコを抜いた。ドロりと流れてくる俺の精子。 洗ってやらなきゃな…… 仁をソファーに寝かせるとソウがガン見してくるので、俺の服を股間にかける。 「ああ、見えないだろ?」 とキレられる。理不尽な!! 「お前な、仁は俺の恋人なの!俺の許可なしでは見れないんだよ」 「はあ?名前でも書いてんのかよ?だいたい、お前のモノは俺のモノだろ?」 なんか、カチーン!! ソウの頭をガツンと殴り、「お前はジャイアンか!!」と怒鳴った。 「いっ!!!お前、兄ちゃんになんてことを!」 「あ?ほんの、ちょっと出るのが早かっただけだろ?」 「ちょっとでも、兄ちゃんは兄ちゃんだ!前はお兄ちゃん、お兄ちゃんって可愛げあったのによお!」 ソウは何かあればお兄ちゃんだと言って有利に立とうとする。卑怯というか、負けず嫌いというか、アホというか…… 「お前な?30overの野郎がお兄ちゃん、お兄ちゃん言ってたら気持ち悪いだろ?」 「えっ?仁くんって三十路言ってるんだろ?気持ち悪いのか?俺は仁くんにお兄ちゃんって呼ばれるの好きだ」 いきなり仁……確かに仁も三十路だが!レベルが違う!!こいつ童顔で可愛いし。なんせ、エッチな仁はショタっ子。 「仁の事じゃねー、俺の事だ」 「あ?ハルか、ハルなら気持ち悪いかも」 しれっと気持ち悪いとかいいやがったぜコイツ。 「とにかく、部屋出てけよ、風呂入るんだから」 俺は仁の身体を抱き上げる。 「な、なんで仁くんまで」 「洗ってやるんだよ!」 「狭いだろ?2人無理だよ!」 何故かソウは行く手を阻む。 「仕方ねーだろ、このアパートの風呂狭いんだから」 「俺の経営しているラブホの風呂貸してやるよ」 「ラブホ?お前、そんなものまで経営してんのか?」 「な、なりゆきで」 風呂……確かにこのアパートの風呂は狭いし、たまに水になる。 デカイ風呂いいなあ。 「く、車取ってくる」 ソウはバタバタと部屋へと戻って行った。 ラブホでセックスするのもいいなあ。 俺はニヤニヤしてまったぜ!!

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