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第10話
多分、精子も出し切った。
ごめんよ俺のオタマジャクシ達さらば!とシャワーで流す。
ケイ少年は相変わらず息を乱したまま俺の腕の中。
「大丈夫か?」
声を掛けると、
「はい。ちょー気持ち良かったです」
と返事が返って来た。
いやいやいや、そんな事聞いてねえし。
でも、まあ気持ち良かったならいいかな?
とりあえず証拠隠滅したし、少年は気持ち良かったらしいし、俺は風呂のドアを開けた。
「ぎゃーー」
ドアの前に立ちはだかる美沙が居た。
やべえ、コイツの存在忘れてた!
俺はタオルを掴みケイ少年の大事な部分を隠す。
だって、食いつきそうなくらいに興奮してやがる。
「仁、ケイ少年との性行為録音させて貰ったわよ」
と美沙はニヤニヤ。
「なにい!」
俺は慌てた。
そうだコイツ、いきなり静かになりながったんだっけ?
なる程、録音して…………、
「録音!消せ、今すぐ消せ」
美沙に詰め寄るが、
「消して欲しかったらケイ君を置いてあげなさいよ」
と交換条件を出した。
「お前な!」
「ケイ君と一緒に警察行って証言してもいいのよ。」
美沙は胸に挟んでいる携帯用の録音機を再生させた。
『あっ、やだ、』
『我慢しろよ』
良いとこチョイスしやがって!
「お風呂で襲うなんて仁も野獣よねえ。少年の喘ぎ声も良かったし、生のBL聞けて美沙最高よ」
ニヤニヤする美沙。
「くそう!少年を住まわせたら消してくれんだな?」
俺は渋々と承諾した。
「わあ~良かったねケイくん」
と美沙はニコニコ。
少年もはい。と返事をしたかと思うと倒れ込んできた。
「おわっ」
床に叩きつけられる前に抱き留めた。
少年、気絶している模様。
えっ?俺のせい?
仕方なく抱き上げてベッドに寝かせる。
替えのシーツを美沙に持って来させると、少年にかけた。
寝顔、やっぱ可愛いなあ。
じっと見つめてしまう俺。
まさかたったの短時間で少年と性行為をして住まわせるなんて、
まさに青天の霹靂。
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