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提灯に釣り鐘

スヤスヤ眠る美少年を部屋に残し、俺はとりあえず着替える。 びしょびしょのパンツ一丁もなんだか変態じみてるしさ。 事務所にしているリビングへ戻ると美沙がニヤニヤしながら録音した俺らの行為を何度も聞いていた。 正直別れて正解だと思う。 「あら、気を失ったケイ少年にいたずらしないでいいの?」 平気で変態な事を言う美沙…………、 ぶっちゃけ殴りたい。 「なあ、大家にシャワー直すように言ってくれよ」 俺はソファーにドカッと座る。 「やだ、面倒くさい」 「ケイ少年が風邪引くぜ」 その言葉はまるで魔法の言葉のようで、面倒くさいと即答した変態女は凄い勢いで部屋を出て行った。 きっと、大家に交渉しに行ったんだろうなあ。 あ――、 どうすんだよ美少年! マジで23歳なら良いけど、未成年なら…………………………、 やべえ、俺は犯罪者だよ! ※18歳未満にいやらしい行為をした大人は警察に捕まります。 なんて法律あるもんなあ。 ソファーに寝転がり天井をボンヤリと眺めていると、 「ちわ~風呂の修理に来ました!向井さーんいますか?」 とドアの向こうから声が。 早っ、 美沙が出て行ってそんなに時間経ってない。 ソファーから起き上がり、俺は玄関のドアを開けた。 鼻にティシュを詰めてニヤニヤしている大家のじじいと、同じく鼻の下伸びっぱなしの業者の男。 美沙が色仕掛けしたんだろうなあ。 と見て分かる。 くそ、大家め! 俺が何度言っても修理してくれなかったのに。 業者はチャッチャッと修理をしてくれて、大家はニヤニヤと美沙を見ている。 「修理代タダよねえ?」 美沙は大家に胸の谷間を強調させて詰め寄る。 まさに不二子ちゃん。 「パフパフさせてくれたら」 じじいは亀仙人か? 美沙は惜しげもなくじじいに顔をパフパフしている。 よってじじい鼻血ダラダラ。 あの世逝くんじゃないだろうか?とつい心配してしまう俺は天使だな。 見事に美沙は短時間でシャワーを直させた。しかもタダで! グッジョブ!

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