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6話
小さい子供が美味しそうにご飯を食べてる…。
ケイ少年がキャラ弁食べる姿はそれくらい可愛い。
「美味いか?」
と聞くと、
「はい。美味しいです。」
ニコッと笑うケイ少年。
「良かったな」
なんて釣られて笑ってしまった。
聞きたい事、山ほどあるんだよな。
本当にケイと言う名前なのか、
仕事はしているのか、
そして、初めてだったか。
これが一番重要!
俺が酒飲んだら野獣になるらしいと半信半疑だが、分かった。
ケイ少年の手首のうっ血の跡は俺の野獣セックスの犠牲になったからだしなあ。
「なあ、夕べの俺ってさ」
恐る恐る聞いてみると、ケイ少年は見る見る顔を赤らめて、
「あの、超気持ち良かったです。仁さんってエッチの時は人変わるんですね。今の仁さんは普通なのに」
そう言いやがった。
超気持ち良かった…って、おい!
どう返答したら良いんだよ。
「お前、男経験は?」
「仁さんが初めてです」
ぎゃーー!
マジかよ!
バージン奪ったのか俺。
「悪い…その、初めてが俺で」
謝るしかないよな?
「いえ、仁さんが初めてで良かったです。僕…、仁さん一目惚れだったから。」
はい?
いきなり告白ですか?
「お、大人をからかうなよ」
しかも、俺めっちゃ動揺して胸ドキドキしてるし。
「からかってません。僕、仁さんが好きです」
真っ直ぐに俺を見て告白するケイ少年。
やべえ。
なんでだ?
胸がドキドキする。
「だ、だから、からかうなってば」
俺は照れ隠しでケイ少年から目をそらした。
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