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第8話
「くそー!美沙のやつ」
俺らはロフトがある部屋へと来た。
「仁、毎回ああやって美沙ちゃんに金むしられてんのか?」
佐伯さんは同情的な目で俺を見ている。
「まあ………、って佐伯さんいつまでウチ居るんですか!」
「いいだろ、別に」
「良くないです!仕事の邪魔、佐伯さんも仕事あるでしょ?」
俺は佐伯さんを理由つけて追い出そうとする。
だって佐伯さんいつケイをテゴメにするか分からないし、今もケイをニヤニヤして見ているしなあ。
「……はあっん、あんっ……あっ」
いきなりいかがわしい声が……
俺らではない!
あきらかに女性の声!
しかもリビングから!
あっー!美沙のやつ!
美沙は自分の好みの依頼人を食ってしまう癖があった。
あの大人しそうな女性にまで手を出したのかよ美沙!う、羨ましいじゃんか!
「あんっ……きもち……いいっ」
リビングから聞こえてくる声。
凄く激しそうな感じがする。
しかし、あの大人しそうな女性がこんなエロい声を………しかも、乱れまくりじゃんか!
ちょっと気になり覗いてしまう。
覗いて………、鼻血出そうになったよ!
すげえ!
大人しそうな女性が美沙にベロちゅーされながら、小ぶりだけど形の良い胸を片手で揉まれ、もう片手の美沙の手は大きく開かれた脚の間、下着の中にあり白い下着が動いている。
中に指を挿入されグチョグチョにされている光景。
ヘタなAVより凄く良い!抜ける!
「なんか凄いですね」
「ああ、良いモノみたな」
その声に俺はハッと気付く。
ケイと佐伯さんも一緒に見ていたのだ。
とっさにケイの両目を両手で見えないようにして、
「子供は見ちゃダメ!」
とその場から連れ出した。
「仁さん、僕は子供じゃないです!」
そう言って膨れっ面になる所は正真正銘子供だよケイくん!
「とにかくダメ!」
なんて言っていると携帯が鳴る。
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