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第10話
「お前、あまり動き回るなよ、傷口開くぞ」
そう言って俺はケイの肩を掴む。
「とりあえずベッドに居ろよ、リビングが美沙がイイトコだし、ここよりもいい」
そして、そんな口実を言いながらケイをひょいとお姫様抱っこする。
「や、ダメです!降ろして下さい。仁さんがアナタに身体を触らせるなって」
ケイは忠実に仁の言う事を守っている。
外しかけの首輪に目がいく。
本当、ワンコだな。
「歩いたら傷口開くぞ、そしたら病院代がかかる。それは嫌だろ?」
俺に聞かれ、ケイは、
「はい」
と大人しくなる。
本当、忠犬だよ。
寝室のベッドに降ろす。
「なあ……ケイ、フェラ教えてやろうか?上手くなって仁に誉められたいだろ?」
そう言って俺はケイの頭を撫でる。
「…………ダメです!仁さんが」
「俺に触らせるなってだろ?でも、ケイが触るなっては言われてないよな?」
その質問にケイは考えている。
「仁に言わなきゃバレないよ。俺も口が堅いし、ケイはフェラ覚えて仁をいかせてやればいい」
きっと、他の男ならこんな嘘っぽい口車には乗らない。
でも、ケイはどこか浮世離れしているような感じで、エロいクセに純粋なんじゃなかろうか?と思う。
「でも…」
現にケイはあと一押しでフェラをしてくれそうだ。
「昨日みたいに仁に抱かれたいならお前が誘わなきゃ、それにはフェラを上手くならないとな」
ケイはう~んと悩んだ揚げ句、
「そうなんですか?」
と上目使いで聞いてくる。
「教えてやるよ」
俺はケイの前に立ちジーンズのファスナーを下ろし、下着の中からギンギンに膨張したムスコちゃんをさらけ出した。
「…おっきいですね」
ケイはマジマジとムスコちゃんを見る。
その姿にもうムラムラきて早く犯りたい!と悪戯心に火がつく。
「ほら、手で触って」
俺がそう言うとケイはゆっくりと手を伸ばしムスコちゃんを触る。
「熱い…なんか不思議ですね。僕のも昨日こんな感じになって仁さんが手と口で」
「仁にされたようにやってみて」
俺の言葉に従うようにムスコちゃんを手に握り動かし始めた。
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