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第12話
「僕、上手くやれました?」
首を傾げたように聞く仕草は抱きしめたいくらい可愛い。
「まだまだだな。仁が喜ぶくらいに毎日じっくり仕込んでやるから」
「毎日ですか?今日は仁さん出掛けていますけど、毎日…やったら見つかります。」
不安そうなケイ。
「大丈夫、居ない時にしかやらないよ。」
「そうですか」
ホッと息をつくケイの横に俺は座ると彼をベッドへと押し倒した。
いきなりだからケイは驚いた顔をして俺を見ている。
「いろんなフェラがあるからさ、もっと教えてやる」
押し倒したケイの下半身へ手を伸ばす。
「いや!ダメです!アナタに触らせたらダメだって」
慌てて起き上がろうとするケイに馬乗りすると、
「服の上からだから安心しろよ」
そう言って中心部を撫でる。
くそっ、勃起してねえのかよ!
勃起してたら、身体は嫌がってないぜ!みたいなエロい言葉攻め出来たのに。
柔らかいケイのムスコちゃんをモミモミする。
「やっ…ダメです!」
流石にジタバタ暴れるな。
そこまでアホではないらしい。
無理やり犯すのも出来るけど……、ケイには従順に従わせてペットにするのがいいかも知れない。
とりあえず今日は我慢!
*******
仁side
「やーん仁ちゃーん、今日もイケメン」
ゲイバーに入るとママが抱き付いて……、
「ぐぇっ、ママ…死ぬ………」
ボキボキと音が聞こえた気がしたよ。
ママ、元自衛官。
マッチョを鳩胸だと言い張るジェントルマン!
「あら、ごめんなさい。つい」
死ぬ前に解放された。
「依頼って何?」
「こっち座って」
ママに促されカウンターに座る。
「何飲む?」
「水」
「いやーね、色気ない。アルコールくらい言いなさいよ」
「ママ、俺一応仕事中」
「あら、偶然私もよ」
ママはそう言いながらグラスに氷を入れて水を出してくれた。
「依頼って?」
「もう、せっかちね!早漏は嫌われるわよ」
いやいやいや、早漏じゃねーし!
「仕事詰まってんの!」
嘘だけどね。
ぶっちゃけケイが心配なだけ。
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