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第3話

敏感な肌を指先だけで滑らせる。 「あんっ」 可愛く喘ぐケイ。 もお、たまらん! 急いで身体を洗い、湯船へと2人で入る。 もちろんケイを抱っこして。 挿入したい! でも、まだ抵抗がある。 いくら酔った俺がヤッたとはいえ……。 「なあ、俺……ケイとヤッたの覚えてないんだよね」 なんだか無責任な言い方。ごめんケイ。 「酔ってましたから」 「何でケイ縛られてた?」 ちょっと怖いが聞いてみる。 「僕が玩具入れられるのを嫌がったからです」 あああっーやっぱ、玩具使ったんだ俺! 「それで縛られて入れられました。」 「ご、ごめん」 思わず謝る。 「でも、段々気持ち良くなったから」 そうですか……。 気持ち良くなったんですか、それは良かった。 なんて、言ってる場合じゃないよね。 「美沙は?」 「気付いたら居なくなってました」 あっそ、 あの依頼人の女性と散々、楽しんだんだろうなあ。 佐伯さんもニヤニヤして…… 「あっ、佐伯さんに何もされてない?」 これ重要! 「……………………はい」 間を開けて頷くケイ。 なんだ今の間は? 「何かされた?」 「い、いいえ」 ケイはブンブンと頭を振る。 なーんか、怪しい。 でも、何も無いって言ってるしなあ。 「何も無いなら良いけど、絶対に注意しろよ。いいな?」 俺がそう言うとじっーと見つめてくる。 「どうした?」 「なんか…嬉しい。僕の事心配してくれてるんですよね」 ケイは笑うと可愛い。 本当に花が咲いてるみたいだ。 「お、おう」 照れてしまいますやん! つい、見つめ合ってしまう。

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