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鬼が出るか蛇が出るか 15話

◆◆◆◆ マヨside 目を開けるとケイナの寝顔が飛び込んできた。 可愛い。 エッチした後、寝てしまったんだな。 エッチって体力使うもんねえ。……僕は突っ込む方ばかりだったから、動くせいかいつも、疲れていた。……入れられる方も……疲れちゃうのか。って体験して知った。 きっと、夢中で腰を振ったせいだ。 ……僕、気持ち良くていつもより腰を動かしてたと思うもん。 ケイナをずっと見ていたいけど……お腹空いたし、そもそも、今……何時なんだろう?と起き上がった。 起き上がるとビクッとなってしまった。 お尻から何か出てる感覚がしたから。 えっ?まさか、お、おもらし?お尻だから、大惨事じゃん!!と一瞬思ったけど、考えていたものなら臭いはず……匂いがしない。 お尻に手を持っていくと、液体。 あ、そうか……ケイナに中出しされちゃったから。 精液だと分かるとちょっと恥ずかしさと嬉しさが同時にきた。 ケイナとエッチしたっていう幸せ。 ……そっか、エッチしたんだ僕。ケイナに抱かれたんだ。 顔が自然にニヤニヤしてしまっているのが自分でも分かる。 えへへ……なんか、嬉しい。 僕が起き上がったからベッドが少し動いたからか、ケイナが目を開けた。 「マヨ……」 目を開けて僕を見ているケイナ。 凄い……綺麗な瞳の中、僕が映っている。 今、ケイナが見ているのは僕だけ。 仁さんじゃなく僕。 「お風呂入らない?」 ケイナの髪を障りながら聞くと「うん」と返事が。 「着替え」 ケイナは着替えがないと思ったみたいで、起き上がった。 「僕の服貸すよ……下着も」 「うん、ありがとう」 じゃあ、2人で入ろうと立ち上がろうとして、フラついた僕。 あれ?足がダルい……。 「マヨ」 ケイナが僕を支える。 「ダルい?……ごめんね、僕が激しくしたから足がダルいんでしょ?」 謝るケイナが可愛い。凄く心配してくれてる。 「ううん、僕も気持ち良くて動いたから」 「……お姫様抱っことかしてみる?」 ケイナは僕の身体を持ち上げようとする。 細腕なケイナ。僕を持ち上げているけれど、フラフラしている。 「だ、大丈夫だよ!支えてくれたら歩けるから」 「お姫様抱っこ嫌?」 「嫌じゃないけど、フラフラしてるから落ちそうで怖い」 僕の言葉でケイナはお姫様抱っこを止めた。 「鍛えようかな?マヨをお姫様抱っこ出来るくらいに……プロテイン飲もう」 「だ、ダメ!!!ケイナは今のままでいいから!」 ケイナは細くて女の子みたいなのが魅力なのに……そんなマッチョとかダメだよ絶対!! 「えー、だって、お姫様抱っこしたいもん」 「もう少し大人になれば成長して出来るようになるんじゃない?」 「そうかな?」 「そうだよ!」 とにかく、ケイナを説得して、お風呂へと一緒に入った。

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