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鬼が出るか蛇が出るか 23話

仁の穴に突っ込もうか悩むが、疲れたから眠ってしまったかからなあ……と仁の両脚にチンコを挟んでスマタ行為に功んだ。 仁を抱えて風呂を出るとソウが「仁くん!まさか、気絶するほどやったのか!!」と鬼のような形相で言ってきた。 「風呂が気持ち良くて寝たんだよ」 「ほ、本当だろーな?」 「喘ぎ声聞こえてこなかっただろーが!」 仁をベッドに寝かせてシーツをかける。 「……仁くんのは聞こえてこなかったけど、お前のハアハアする息遣いは聞こえてた!しかも、仁くんの脚持って動いてだろーが!」 チッ、コイツ覗いていやがったな!! 風呂場が見える窓のカーテンが開いていた。 「俺の恋人なんだからいーだろー?現にさっき、お前より俺を選んだし?」 俺はドヤ顔でソウに言ってやったぜ!! 「仁くんは……お前に気を使ってくれたんだよ!優しい子だから」 「本当、減らず口だよなお前……仁は俺のだからな」 「いつか絶対に奪う!」 ソウはビシッと俺を指さした。まるで、真実はひとつ!という子供探偵のように。 「それはねーよ!」 「分かんないだろ?だって、俺の方が金持ってるし、地位も学歴もあるし!何よりイケメンだ!」 「顔、似てるだろーがよお!」 ソウの言う通り、金と地位と……あるけど、仁はそういうので人を選ばない。 「うるさい……」 仁の声。 見ると、目を開けていた。 「仁?」 「仁くん!」 ソウが俺を押し退けて仁の前に。もちろん、それを阻止するけどな。 「ハルさん……ソウさん……あれ?俺どうしたんですか?」 仁は起き上がりキョロキョロ。 ハルさんって呼ぶって事は通常に戻ったか……。 エロショタだったら、ソウが興奮してしまうからな。 「風呂場で逆上せたんだよ」 「えっ?マジですか……って、裸!!!」 起き上がった仁は慌ててシーツで首まで隠した。 俺とお前の仲だろ?と言いたいがソウが居たな。 「仁くん、服あるよ……それとお腹空いてない?」 ソウが点数稼ごうと紙袋をゴソッと持ってきた。 「お腹……空いてます」 「本当?サンドイッチとかオニギリとかあるよ?」 「ありがとうございます」 「ソウに礼なんていいぞ?」 素直にお礼を言う仁に嬉しそうにするソウになんか、イラッとする俺。器小せぇ。 「で、でも、お礼は大事ですよ?」 「だよねえ!仁くんは素直で可愛いよねえ」 また、ソウが調子に乗っている。 「あ、あの、何か着るものください」 「えっ?着るの?」 ソウと俺の声が重なってしまった。くそう!!思考回路は同じかよ!! 「き、着ますよ!!」 顔を赤くする仁。 ああ、通常仁も可愛いよなあ。一々、赤くなるんだから。 「服、着せてあげようか?」 調子に乗ったソウがふざけた事を。 もちろん、阻止。 仁はシーツに潜り、ゴソゴソしている。 ソウに渡された下着を穿いているのだろう。 ……女の子の下着も似合ってたなあ。 美沙ちゃんに言えば下着買ってきてくれそうだよな。でも、嫌がるよなあ……。 あ、そうか!エロスイッチ押してから穿かせればいいのか!! なんて、俺が企んでいるなんて仁は知らない。ふふふふ……。

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