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人を見たら泥棒と思え2

「なっ、なにするんですかーっ!」 俺は動揺してしまった。 佐伯さんはニヤニヤ。  「と、とにかく帰ります」 俺は自分の服を捜す。  ベッドの近くに上着、シャツ………、  あれ?上着とシャツしかない?  パンツは?ジーンズは? キョロキョロする。  「帰る前に風呂入れよ、お前ん中俺の精子ちゃんが投入されてっから」 「はっ?」 俺はパンツとジーンズがないショックよりも精子が俺の中にあるというショックがデカい。  「ちょーしこいて、お前ん中2回くらい射精したもん」 「はあ?」 二回って何じゃい!  「ちなみにお前は5回イッてる」 「きゃー!やめてやめて」 俺はまたまた耳を塞ぐ。 「それからパンツとジーンズなら無いぞ、お前んちのトイレで脱がして連れてきたから」 あっ………。  そうだ思い出した。  俺、パンツとジーンズ脱がされたままだ。  「き、着替え貸して下さい」 「いいよ」 佐伯さんは掃いているパンツを脱ごうとする。  「ちょ、ちゃんと洗濯したやつですよ!」 「何言ってんだよ、俺のちんこアナルに入れたくせに恥ずかしがるな」 怒る俺の肩を叩き、へこむような事を言う。  「と、とにかく!洗濯したパンツがいいです」 「俺的には真っ裸で居て欲しいけどな。ムラムラきたら突っ込めるし」 「この変態エロオヤジ」 これ以上話しているとアホになりそうだから風呂入ろうとベッドから降りる。  カクン、  身体に力が入らずその場に座り込む俺。  あれ?  歩けない。  「わりい、わりい、俺が足広げてバンバンやったせいだよ。」 ああ、もう聞きたくないない!  佐伯さんは俺を抱き上げた。  「わあっ、ちょ、佐伯さんおろしてー」 驚いて暴れる俺。  「うるせえ、風呂場まで連れて行ってやるんだ暴れるな」 ちょっと怒られて大人しくなる俺。  まさかお姫様抱っこされるなんてーっ!  あ、違う!佐伯さんと俺エッチしたんだよな?  まじ?  俺、佐伯さんと…………………。  ああああっー俺のヴァージンを佐伯さんに奪われたーっ!  かなり遅い覚醒だった。

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