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人を見たら泥棒と思え10

ううっ、俺…耳たぶ弱いのにぃ……。  身体熱くしゃるって、やべえじゃん、また佐伯さんに掘られる…………………でも、力はいんねえ!  逃げなきゃ…………………。  「仁、顔あげろよ」 佐伯さんの命令が甘噛みされてた耳に囁かれる。 息がくすぐったい。  なんでエロ代官の言う事聞かなきゃいけねーんだよ!  ぜってぇ、聞かない!  と反抗しようとする頭の中の思考回路がフリーズしたみたいで誤作動を起こす。  なんと俺、顔上げちゃってない?  顔上げると直ぐに佐伯さんは耳たぶから首筋へと舌を這わしながら喉仏近くをカプンと甘噛み。  吸血鬼か!  チュウチュウと吸い付かれる。  俺はパピコか!  「…んっ…ふぅ……はあっ」 って、俺、何いやらしい声出してんだよお!  「仁…お前、可愛すぎ」 首筋吸われながら佐伯さんは俺をもっとキツく抱きしめてくる。  俺は思わず佐伯さんにもたれかかって、嫌なのにもっと気持ち良くされたくて舐めやすいように首をさらけ出す。  佐伯さんの息が荒い。  こーふんしてんの?  シャツのボタン、何外してきてんのオッサン………。  スルリと佐伯さんの手がシャツの中に。  指先が俺の乳首をコリコリと弄ってくる。  やめ………んか、オッサン!  「仁………乳首立ってんな。気持ちいいんか?」 んなわけねーじゃん!  「うん…………気持ちいい」 えっ?俺何言ってんの? 「もっと…………して」 えっ?ちょ、俺、俺落ち着け!  「仁、動くなよ。いい子だから!」 佐伯さんは俺にそう言うと、  立ち上がり、猛ダッシュした。  へ?あれ?  まるで猪突猛進の猪みたいじゃん。  くしゅん!  やべえ鼻水……。  今のくしゃみで俺、覚醒。  あーあー、やべえ俺!  危うく流されて佐伯さんとエッチしそうになった。  はだけたシャツのボタンを慌てて閉める。 あの人、国家レベルの要注意人物だよ!  程なくして佐伯さんが戻って来た。  しかも知らない男の首根っこ掴んで。  「な、ナンパしてきたんすか!」 獲物を捕ったど、的に見える。

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