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鬼が出るか蛇が出るか 29話
「さーてと、お楽しみはこれから」
仁は真っ裸でベッドにドーンと仁王立ち。
彫刻みたいに綺麗な身体と立派なチンコ。
ソウはじーっと仁王立ちの仁を見ている。
この野郎!!
俺はソウの目を両手で覆う。
「邪魔すんな!見えないだろーが!」
暴れるソウ。
「みせるかよ!」
「うっせえーな、減るもんじゃねーからいいよ、別に」
仁は俺の腕を掴み、ソウの目を隠す手を外させた。よって、ソウはガン見!!
「ソウ、ここ、SMの道具あるだろ?持ってこいよ、遊んでやるから」
ニヤニヤしながらソウに命令。
「はいい!!今すぐにいい!!」
ソウはビシッと敬礼をすると道具を取りにいく。
「お前……何する気だよ?」
「ん?ソウちゃんドMだろ?遊んでやろーかと……あとハルはお仕置きだな」
「は?」
何でお仕置き?僕ちゃん意味分からないいいい?
「仁くん、持ってきたよ」
マッハで戻ってきたソウ……お前、本当にこういう時だけ行動力すげーよな。
道具を渡された仁はその道具でソウを弄るのかと思うと、俺を見てニヤリと笑うと、スッ!!と素早く動き、俺の真後ろに移動してきた。
えっ?何して……と困惑している間に俺の両腕は背中で拘束されてしまった。
「仁何すんだよ!」
「うっせえ!」
仁は俺を肩に担ぐと椅子に座らせ、足を動けないように拘束した。
「そこで見てろよ」
ニヤリと笑って仁は俺の側を離れた。
「な、何みせるんだよ」
「何って?決まってんだろ?ソウくんと遊ぶんだよ」
仁はソウの側にいくと抱き着いた。
オーマイガー!!!
「やめろ!何やってんだ!」
「ソウって金持ちだろ?」
仁はソウを見つめる。
「うん、そうだよ!仁くん、欲しい物があったら言ってよ、何でも買ってあげるから」
「何でも?」
ソウの輪郭を指先で触っている。
「もちろんさ!!」
「じゃあ」
仁はソウの耳元で何か囁いている。
「うん、うん!もちろんだよ!」
「じゃあ、お礼に気持ちいい事してやるよ」
仁はソウの胸を舐め始めた。
うわあ!!やめろおお!!バカ仁!!!
ソウはあんあんと感じている。
「こらー!!何やってんだあ!!」
俺が叫ぶと仁は俺を見てニヤニヤ笑う。
この野郎、見せつけてやがんな!!
「ソウ、こっち来いよ」
仁は部屋の真ん中に立たせる。何やってんのかな?と思ったら、壁についているスイッチを押した。電気のスイッチかと思ったら上から手枷が降りてきた。
何じゃそりゃ!!
あのスイッチってこんなエロ道具を出すスイッチだったのかよおお!!
「やっぱりな、天井が不自然に一箇所だけ浮いてると思ったんだよな……こういう部屋だろうなって思った」
仁は何故に知っているのだろうか?
「何で知ってんだよ?」
「あっ?前に似たような部屋に連れて来られた事あんだよ」
うわあ!!仁の過去の男の話かよおおお!
まあね、俺が初めてじゃないと知ってたけどさ……聞くと嫉妬しちゃうよな!
「さてとー!」
仁はソウの両手をバンザイさせて手枷をつけた。
「仁くん?何でこんな事……」
「それはね……ソウを気持ち良くする為さ」
ソウの質問に赤ずきんちゃんのお婆さんに化けた狼さんのような答えをする仁。
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