77 / 326

人を見たら泥棒と思え22

身体もベタベタだから風呂に入った……。 で、風呂から上がろうとしたらケイに出くわした。 「仁さん!良かった!起きたら居ないから」 うるうると瞳を潤ませているケイ。 「わりぃ、身体ベタベタして気持ち悪いから風呂に」 …入って、って続けようとしたらケイがギュッと抱きついてきた。 「また……居なくなったらどうしようって」 ケイは俺を見上げる。 大きな瞳には涙が溢れんばかりで。 寂しそうで迷子の子猫ちゃんが親猫捜してるみたいで、 もう一気に心拍数上がるわけよ! それに夢の中のケイを思い出した。 俺に跨り裸で妖艶に腰を振る…………。 じんわりとムスコちゃんがね起き上がってきてね! や・ば・い 「ど、どこにも行かねえーって!」 グスグスと鼻を鳴らし涙をくしゃくしゃって袖で拭くケイ。 なんじゃこりゃーーっ! もうショタって言われてもいい! 俺はケイをギュッと抱きしめて、 「もう泣くな」 頭を撫でた。 やばいなあ。可愛いなあ。落ち着かないと俺、やばいなあ。 「と、とりあえず水飲もう水」 テンパると人って自分を操作出来ず思ってない事を口にするんだと今、学んだ。 「僕が用意してあげますよ。仁さんは病み上がりですもんね」 ニコッと笑うケイ。 かわゆすかわゆす! お、おう、なんてぎこちない返事を返して椅子に座って待つ。 「はい」 と渡されたものを違和感を感じながらも飲んだ。 プハッーと一気に。 あ~ビールって風呂上がりだよな。 んっ?ビール? 俺の手にはビールジョッキ大。 アルコールは強い。 ただ、記憶が途中から無くなるだけで………………ビール、 「ビールっっ!」 ジョッキをガン見。 「はい。風呂上がりってビールでしょ?佐伯さんが毎晩飲んでましたもん」 ケイはニコニコ。 悪気はないんだよね? ただ、俺は………………………。 ****** エロ佐伯side ぱふぱふとシーツを手のひらで叩きながら仁の身体を捜す。 まだ脳みそ寝てるっぽいから夢うつつ。 でも、いくら手のひらで探っても仁の身体に行き当たらない。 顔を上げて眠い目を無理やり開けた。 いねーじゃん! ち、熱下がったのか、つまんねえ! 仁の看病と偽り、この5日間はアイツを毎晩犯しまくった。 いやあ~セックスって本当に良いものですね。キラーン!とポーズ!! もう毎晩可愛いんだよアイツ! 夕べもケイに睡眠薬飲ませてヤッてたら、 ケイは抱かないでね、ハルは俺だけのだから…ってヤキモチとか? ぐへへっ、可愛い。 だからワザと仁を縛り付けケイを抱くふりした。 そしたら仁、泣き出してさあ~ おっきいのちょうだいって足広げんだぜ! やべえ、やりてえ! 仁、捜さなきゃ………………ってケイもいねーし。 2人してイチャイチャしてねえだろうな? 俺は寝室を出た。 そして、素っ裸で立つ仁の後ろ姿はっけーん! 相変わらず可愛いお尻だな、 おじちゃんが舐めて気持ち良くしてやろうな! 「仁、おっきいの入れてやっからケツだせよ」 俺は後ろから抱きしめた。 「あっ?」 いつもより低い声。 俺はその時ウッカリだったんだ。 人を見たら泥棒と思え…………じゃないけど、 仁を見たら受けと思え。みたいな? 確かに夕べまでは受けな仁だった……………よな? あっ?と言って俺を斜め横くらいから見る仁は、仁であって仁じゃない。 しかも酒くせーっ! これ、 もしかして裏仁?(ブラック) その証拠に仁で見えなかったけど、ケイが亀甲縛りされて椅子に……………… 可愛いムスコちゃんは先を縛られイケなくされて、アナルちゃんにはバイブ。 口はテープで塞がれていた。 きゃー鬼畜仁参上! 「アンタも縛られてえだろ?」 仁は俺の腕を掴んだ。 ギャー………………………………っ

ともだちにシェアしよう!