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鬼に金棒 3話

くそう、みーたーいっ! 俺が紙に息を吹きかけたり、頭を振ったり努力してる間。 「いく、あっ、仁さん…仁さん、もっと激しく」 ギシギシ、 パンパン、 ギシギシ、 パンパン、 もうぅ、悶える所じゃねえ! 仁が吐く吐息。 くそう、犯されたい。 くそう、犯したい。 ムラムラムラムラとステレス溜まる! 俺は自分に問い掛ける。 このまま声と音だけで満足か? このまま、仁とケイの2人からご奉仕される夢を捨てるのか? このまま、仁に掘られないでいいのか? 答えは全て、 NO!だっっっ! 「くそう、仁、俺を舐めるなよううっ」 俺は立ち上がる! 「うん。だから舐めないって」 いやいやいや、 冷静に突っ込んでくる仁。 言葉じゃなく違うもの突っ込んでこいっっうの! 俺は椅子ごと身体を揺らし、その反動で前へすすんだ。 やるんだ俺、頑張れ俺、やれば出来る俺! 誉めたら伸びる俺なんだよ! 「佐伯、お前、必死過ぎてなんか怖えーよ」 仁が紙をピラッと捲った時には全て終わっていた。 また気を失っているケイ。 「俺、もう寝るから」 仁はご丁寧に椅子ごと俺を玄関前に放置。 まあ、あれだ、玄関を誰かが開けたら、チンコ丸出しでケツにバイブ突っ込み、椅子に縛られた変態な俺を見れる仕組みだ。 くそう! 仁、ぜってぇ、今夜犯す! そんな野望を抱く俺は数分後、美沙ちゃんに助けられたのだった。 ******* 仁side う~、頭痛い~ ガンガンする。 「あら、ようやく起きた?」 美沙が俺を見下ろして、ニヤニヤしている。 あー、もうコイツがニヤニヤしてる時って………………、 俺がケイとヤッた時やんけ! 慌てて起きて周りを見る。 案の定、グッタリと眠るケイ。 ああっ、やっちまったなあ! 「今回はアンタ、佐伯さんと2人でケイくんと3Pしたんだってね。もう、なんで仲間入れてくれないの?美沙みたかったあぁ」 「子鹿みたいなウルウルした目でイヤらしい事言うなよ、おいっ!」 突っ込みの後、 んっ?とキーワードが引っかかった。3P? 「3個パック?」 「はいはい、面白くないから!でもやった事は超最高だけどね。」 3個パックじゃないとしたら? 1人のいたいけな美少年受けをオッサン2人で交互にヤッたって事? えっ?ええっ? 「よう、仁、お目覚めかクソガキ」 佐伯さんが俺を睨むっ、なんで? 「それから、じゃーん!コレ見て」 美沙が見せてくれた写メを見て俺は悲鳴をあげる! 「さ、佐伯さんの変態」 俺が見た写メは佐伯さんがムスコ丸出しで椅子に縛られている写真。 変態にも程がある。 「お前にやられたんだ、変態言うな!」 「へ?」 俺には全く身に覚えがない事。 「ほーんと覚えてねーのがムカつくんだよ。お前は俺のケツにバイブ突っ込んで縛り上げてケイのムスコを舐めさせて、その後、こともあろうに放置だぜ放置!こんの堕天使と書いてルシファーめ!酒飲むと鬼畜め!くそっ、そこも俺は好きなんだーっ」 怒りながら何故かコクる佐伯さん、い、意味わからんっ! あ~でも、また俺………………佐伯さんまで。 「ごめん。今日から禁酒するから」 「ダメ!」 もう迷惑掛けないようにする為には禁酒しなきゃいけない俺に勢い良く反対する2人。 「私がどれだけ酔ったアンタとケイくんのエッチ楽しみにしてるか知らないでしょ?」 「そうだぞ、俺だってまだ酔った仁に掘られてねーし」 ああっ、頭が痛い。 もう、本当、他人になりたい。あっ他人か。 「いや、ケイの身体だって保たないだろうし、それに何で佐伯さん掘らないといけねーんだよ?」 「馬鹿野郎め!酔ったお前と俺の野獣エッチやら変態プレイとか楽しみにしてくれてる方々がいるんだぞ!よってお前の禁酒は却下だ」 「また、この人は分けわからない事を………禁酒はします!」 俺はそう宣言し、立ち上がる。

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