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両手に花 5話
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あああっ、俺、何であんな事言ったのかな?
もっかい入れてとか………。
おかげで今は佐伯さんの部屋のベッド。
服を全部脱がされて全裸で寝てる俺。
しかも佐伯さんはたった今、全裸になった。
めっちゃ腹筋割れてて、EXIL〇か?と突っ込み入れたい。
ギシッとベッドがきしんで、佐伯さんが俺の上に。
やば、心臓ドキドキしてきた!
ぎゃー、なんか処女みたいじゃね?
佐伯さん相手に何ドキドキしてんだよ俺!
スッと手が頭に来て髪を撫でられてビクンッとなった。
「仁、緊張してんなあ。可愛い」
佐伯さんの体重がかかり、抱きしめられた。
肌の温かい感触を全身で感じる。
は、裸で男と抱き合ってるなんて、俺やっぱ変!
ドキドキしてるし!
カプンといきなり耳たぶを噛まれた。
「やっ」
思わず声が出る。
佐伯さんの腕は俺の背中にあって、耳たぶや首筋を舐められていく。
でも、やっぱ、怖いつうか!
心臓が破裂するつうか!
そんな時、佐伯さんから頭を撫でられて、
「痛くしねーて。力抜けよ」
と微笑まれた。
「だ、だって緊張するし、こ、こんな素っ裸で男とベッドに居るとか想像出来ないし」
「気持ち良くしちゃるよ?それとも今日は止める?お前、泣きそうだしな無理やりはしたくない」
佐伯さんはオデコにキスをして、俺から離れた。
そして下着を履いて、
「今日は抱っこだけでいいや、焦って無理やり抱いて嫌われるのはイヤだしな」
そう言ってシーツを俺にもかぶせて、横に寝て身体を引き寄せられた。
「仁、抱っこくらいいいだろ?」
そう言って逞しい腕の中に抱かれた。
………………………………えっ?
やんないの?
確かに緊張しまくりだけど拒否してないのになあ。
でも、佐伯さんってただのエロってわけじゃないんだな。
くそう!バカ佐伯!
俺は初めて自分から佐伯さんにキスをした。
身体が徐々に動くようになってきたから、佐伯さんの手を持ち俺の尻に持って行くとキスした唇を離して
「ここ…………弄って」
とおねだりしてしまった。
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エロ佐伯side
「ここ…………弄って」
キスをして俺に言い放った言葉。
はい。キター―――――――――――――――――!
やばいやばいやばい、叫びたい!
仁、おまっ、 なんて可愛いんだよぉぉっ!
自分からだぜ?
自分からキスしてきて、しかも手を尻に持って行って、弄って…………とか!
やべえ、録音して毎晩聞きたい!
俺を恥ずかしそうに見ている仁。
なんぼでも弄っちゃる!
俺は指を2本唾液で濡らすと、可愛いアナルちゃんにヌプッと入れた。
「あっ、……いきなり2本……んっ」
仁は俺にしがみついて来た。
やべえ、ハアハアくる!
もう、焦らし大作戦成功!
もう、あれだ。真世に身体イジられてた仁を早く助けたいのは山々だったんだけどさ、様子見てるつうか、
エロカワ仁が俺にしか抱かれないと言った約束を意識ある仁も身体のどこかで覚えていてくれてるんじゃないかって、 願ってた。
真世はぶっちゃけ酔った仁の好み。
酔ってたらきっと真世がやられてた。
ケイみたいなタイプに見えるから、仁もまんざらじゃないのかも、なんて心配したんだよな。
現に仁はキスされて、身体イジられてよがってた。
フェラもしてたしなあ。
でも、俺がいいと言った瞬間。
俺はロッキーのように叫びたかった、エイドリアーンって!
うひょう~と1人EXIL〇ダンスを踊り出した(チューチュートレイン)
後は意識ある仁に俺とのセックスがどんなに気持ち良いかを教え込むだけ。
まずは車の中でソフト愛撫。
いやはや可愛いんだよコレが!
もう堪らんくって、ムスコちゃん入れてやったぜぇ~。
ヘコヘコと腰を動かして出し入れした。
本当はいきなり全部ドーンと突っ込みたかったけど、仁が意識飛ばして記憶無くなられても困るし。
でも、毎晩馴らした成果がでて、すんなり入った。
入れた瞬間の仁の吐息と漏れた声、そして口をパクパクと開けて身体を揺すられながらに見せた色っぽい顔。
もう!たまりません!
完全に脳内カメラに納めた。
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