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宵越しの金は持たぬ 5話

息を荒く吐いて俺を見ているケイ。 イッてしまったムスコちゃんを綺麗に舐めると、ピクピクと身体が動いているのが分かる。 「………仁さんジラさないで」 俺は指を3本に増やしてケイを刺激する。 ぐちょぐちょに濡れながらケイは腰を振り、ぴゅ、ぴゅ、と射精しながら何度もイッた。 その後にケイは失神してしまった。 失神してくれて良かった…………。 だって、ハルさんに悪い。 ケイは可愛くて魅力的だけど、 頭でハルさんの顔がちらついて、 俺…………ハルさんが好きみたいだ。 そう自覚した。 ぐったりとしたケイに服を着せると車に乗せてアパートへ帰る。 ケイをベッドに寝かせて、車のキーを返しにハルさんの部屋へ。 「抜糸済んだか?」 ハルさんの笑顔。 俺はつい、 ぎゅっとハルさんに抱きついた。 「ど、どうした?」 「わかんない………ギュッてして」 ハルさんは何も言わずギュッとしてくれた。 チュッと髪にキスされる。 どうしよう、 ハルさんが欲しい。 股間がまだ元気で、 さっきまでの行為が脳裏にあるから、たまらなく欲しいのかも知れない。 どうすれば良いのかな? ケイみたいに裸で誘えば良い。 でも、まだ恥ずかしい。 「仁、何かあったか?」 ハルさんの優しい声。 「どうしたら良いか分からない」 「何が?」 聞き返されて、俺は顔を上げ意を決したように、 「ハルさんがたまらなく欲しいけど、どうしたら良いか分からない」 と言ってしまった。 ハルさんはちょっと驚いた顔をしたけれど、直ぐに笑顔になり、 「そう言う時は抱いてって言えばいい」 そう言われた。 「ハルさん抱いて」 消えそうな声で言うと、 「はい。お姫様」 とハルさんに抱っこされて、ベッドに連れて行かれた。 ******* キスが甘いって初めて知った気がする。 ベッドの上、互いに服を脱がし合う。 ハルさんのキスは1つ1つが優しくて甘い。 もっと触って欲しい。 もっとキスして欲しい。 もっと、 もっと、 ハルさんが欲しい。 ケイが触れられるだけで感じるとか言っていた気持ちが分かる。 ジラさないでと言った気持ちが分かる。 ああ、そっか、こんな気持ちだったのかと。 髪やおでこ、 頬に耳たぶ。 順番にキスされてゆくけど、唇は俺から奪った。 キスが本当に甘い。 ハルさんの首筋に抱きつくとそのままベッドに押し倒された。 首筋にを吸われ、 「あっん」 なんて、声が出てしまった。 「他におねだりは?」 耳元で囁かれ、 「下、触って」 と言葉にした。 ハルさんの手がジーンズを脱がせてゆく。 そして下着の上から軽く甘噛みされた。 「やっっ」 ビクンとなった俺の身体。 軽い電流が流れたみたいだ。 「仁、いつからこんなんだったんだ」 勃起したムスコちゃんを下着の上から掴まれた。 「ハルさんが触るから」 「じゃあ、もっと触らなきゃな」 ハルさんは下着をずらして、俺のムスコちゃんを外へ解放した。 空気に触れたムスコちゃんはハルさんの目にも犯されている。 ギンギンのムスコちゃんを茎から舐めていくハルさん。 「あっ、……」 やばいくらいに電流が流れているよ。 ペロペロと周りから攻められ、先端部から先走りがちょろり。 ううっ、恥ずかしい。 ハルさんはそれをペロンと舐めて、 「仁、もっと感じさせてやるから」 そう言って、パクンとくわえた。 口内で舌を使い先を押したり、絞り出すように舌を巻きつけたり、 もう、 いきそう……………………。

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