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第五章・3

「一体、何を……」  衛は、慌てた。  早紀は、彼の脚の間に潜り込み、その中心を手に取ったのだ。 「早紀、やめなさい」 「今度は僕が、衛さんにしてあげる」  止める間もなく、早紀は衛のペニスを咥え込んだ。  ぺろぺろと舐め、唾液で滑らかにしておいて、さらに喉奥へ送り込む。  その仕草がやけに慣れているので、衛は小さく唸った。 「感じる?」 「……学校で、何を習っていたんだ?」 「フェラの仕方」 「そのまま言うな」  やがて深く抜き差しを始めた早紀は、やけに艶めかしい表情になっていた。  眉をひそめ、唾液を流し、大きくて口に収まり切れない衛のものを愛する姿は、そそる。 (同級生の恋人でも、いたのかな)  そして、彼にもこんな行為を施していたのかと思うと、妬ける。  そんな考えが湧き、衛は慌てた。 (馬鹿言うな。早紀はまだ、子どもじゃないか)  しかしそこにいるのは、子どもというにはあまりにもセクシャルな魅力に溢れているオメガだ。 「ストップ。早紀、ここまでだ」 「うぅ。どうしてぇ」  その眼差しは、眩んでいる。  衛は、彼の顔を両手のひらで挟み、自分から離した。

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