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第五章・6

 始めは緩く、ゆっくりと。  だが、段々と速さを付けてリズミカルに、衛は早紀を突いた。 「んぁ、あ! あ、あんんッ! はッ、はッ、はぁあ!」  早紀は、衛にすっかり翻弄されていた。  気持ち悦い。  気持ち悦い。  あぁ、もう何も考えられない。  気持ち悦いとすら、思えない! 「あ、あんッ! ま、衛さん! あぁ、はぁあ!」 「早紀、気持ち悦いか? 苦しくはないか?」 「あぁああ! ま、まも、る、さぁんッ! 好き、大好きぃい!」  は、と衛はそこで震えた。  一気に射精感が湧いてくる。  好き。  衛さん、大好き。 「早紀……ッ」 「んんぁ! イッちゃうぅう!」  早紀の射精とほぼ同時に、衛もその精を放った。 「……ッ! んぁああ!」  早紀の下肢がきゅっと引き攣り、その後がくがくと震えた。  腰が痙攣し、その体内は衛をしっかりと咥え込んだ。  

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