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第十章 金の星 銀の星
エアコンのタイマーはとっくに切れているのに、寝室はひどく暑かった。
「あぁ、あ。衛さん! や、やぁッ! ま、また、イッちゃうぅ!」
ぐちゅぐちゅと水音の鳴る、早紀の後膣。
その奥の敏感な部分を、衛はじっくりと責めていた。
体内が締まり、指が食いちぎられそうだ。
早紀は全身で快感を受け止め、喘ぎ、そして自らを解放した。
「あ、あぁ。ふぅ、あ。んんあぁ……」
温かな精を受け止めた早紀のスキンは、衛の手で手早く交換された。
「これで3度目。早紀、もしかして溜まってたのか?」
「誰かさんが、いつも澄まして早寝するから……」
これはしまった、と衛は頭をかいた。
性に淡白だと思っていたが、それは私の勘違いだったか。
18歳のオメガなら、意志に関係なく体が火照る夜もあるだろう。
「したい時は、言ってもいいんだぞ?」
「そんな恥ずかしいこと、言えるわけないじゃん」
自分から、抱いて、なんて。
おねだり……。
(おねだりしても、いいのかな?)
「ね、衛さん」
「何だ?」
「僕が、抱いて、っておねだりしたら、抱いてくれるの?」
そう訊ねると、衛の頬はそっと赤くなった。
「照れてる。32歳のアルファ男子が、照れてる!」
「わ、悪いか!?」
いらんことを言う口は、黙らせる。
衛は、ローションとオメガの愛液で潤んだ早紀の秘所を、貫いた。
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