113 / 145

第十六章・7

 きれいに衛と併せていた早紀の動きが、合わなくなってきた。 「あ、うぅ、ん。あ、あぁ、うぅ!」  腰のうねりが、ひどく淫らだ。  そう時を置かずに、早紀は大きく悶えた。 「あぁああ!」  体を震わせ、精を飛ばす早紀。  そのペニスを、衛は大切に手のひらで包んだ。 「あ、ダメ! 衛さん、だめぇ!」  イッたばかりの体に、さらに刺激を与える。  早紀はすぐに回復し、とろとろと蜜をこぼした。 「今夜は、何回イけるかな」 「もう、ダメだってばぁ。あぁ、あ。うぅ……ッ!」  腰を打ち付けながら扱いてやると、早紀は簡単にオーガズムに達してしまう。  下半身の痺れを感じながら、泣きながら衛におねだりしていた。 「ね、お願い。もう、もうダメ。早く、ちょうだいぃ……!」  かすれた声が、まるで早紀のものではないような響きだ。  衛は新しい彼の魅力に、震えた。 「早紀、愛してるよ」 「ま、衛さぁん!」  衛は、早紀の体内に大きく注ぎ込んだ。  熱い精を、たっぷりと放った。 「あぁああ! んぁ、はぁ、あぁ!」 「早紀……」  引き攣った後、早紀はくったりと力を抜いた。

ともだちにシェアしよう!