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※《乱される》13

「龍も俺に触るときは熱くなるのか。俺もそうなんだが、これも関係あるのかもな」 「そうかもしれないが、この意思はちゃんと自分のものだ。魂の番とやらの二人のことも、さっきは主観的だと言ったが、今なら何となく分かる気がする。とにかくお前といると、本当に色々と……突如と調子が狂う」  和泉のキリッとした眉尻が、困惑を表すように少し下がる。 「調子が狂うのは俺もだ」  雪成はソファから腰を上げると、和泉の前で両膝をついた。  和泉の眉がピクリと動くのを見つめながら、雪成は和泉の黒のテーパードパンツのボタンに手を伸ばす。 「この元気の良いモノを解放させてやるよ。ジャケット脱いでおけよ」 「雪……」  ファスナーを下ろし、下着から大きく脈打つペニスを取り出す。 (やっぱ、すげぇモン持ってんな。形といい、大きさといい完璧だな)  雪成は半ば見惚れながら、尖らせた舌で裏筋を擽っていく。それだけで気持ちいいのか、和泉のモノは更に大きくなり、血管が浮く。  和泉がジャケットを脱ぐ様子を視界に入れながら、雪成は性器を咥内へと含んだ。舌で形や大きさ、味を堪能しながら、喉奥まで咥え込む。  和泉の指が、雪成の口淫を褒めるように、髪を撫でている。そうされるだけでも心地いい。  肉棒もかなり熱を持ち、和泉が感じているのだとダイレクトに伝わってくる。 「雪……お前は、いいのか?」  雪成の小さな頭を両手で包んだ和泉は、そのまま顔を上げさせる。先走りを啜りながら、雪成は一旦咥内からペニスを抜いた。 「俺は別にいいと思ったけど、やってくれんの?」 「あぁ」  和泉は欲の孕んだ熱い目で雪成を見つめながら、そのまま顔を近づけ、唇に軽いキスを落としてきた。  雪成は目をぱちくりとさせながらも、直ぐにその顔には笑みが浮かぶ。 「んじゃ、ベッド行こうぜ」  ベッドまで数歩の距離を二人は唇を重ね合い、そしてお互いのパンツや下着を脱がす。発情はしていないが、二人はただ目の前の欲に夢中になっている状態だ。  ベッドに二人なだれ込むと、どちらかが下というものは無く、頭を逆さにし合い、横臥した状態でお互いのモノを口に含んだ。 (……龍のやつ……上手い)  雪成の良い所を知り尽くしているかのような丁寧な愛撫に見せかけて、責め方がかなり大胆で、腰が思わず逃げてしまいそうになる。それを阻止するように和泉の手は雪成の尻へと回されている。 「ん……ふぅ……」  このままでは先にイッてしまいそうで、雪成は焦った。先にはいきたくないと妙な闘争心が燃えた時、雪成の熱が一気に下がる。 「っおい! そこはやめろ!」  身体を起こし、雪成は怒鳴る。誰も触れさせた事がない部分に、和泉の指が触れてきたからだ。    

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