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1-1-4 夢と反応が違い過ぎる?  ~ ※

side:ウェルナート  寮の自室に入り、ベッドの上にリシェを横たえる。  順調過ぎて怖い。  攻略パラメーターがあって、些細な言葉が選択肢のようになっていて、こうも変化している?  リシェは珍しそうに俺の部屋を眺めている。  俺も毒気をだいぶ抜かれているが、もしかして先程あったことを忘れているのではないかと不安になって来た…。  拒絶は避けたいが、無かったことにされるのもそれはそれで嫌だと自分勝手な俺。  リシェに圧し掛かる。  リシェは部屋に向けていた視線をようやく俺に戻すと、俺の出方を窺っているように感じる。  眼差しに僅かに脅えが見え隠れしている。 部屋に連れ込めて拒否されていないのは全ての人類共通でOKだったはずだ。  今はつけこんでしまう。  先程のキスの続きを開始した。 「あっ…んっ……」  すぐに舌を捩じ込んで舌、喉、歯列と丹念に愛撫する。 「ん…っ…ふぅ…」  甘ったるい声が漏れる。  そんな声が耳に入ると、衝動が押さえられそうにない。  夢ではリシェを泣かせしまった、狂暴になってしまった俺のモノをリシェの自身に押しつけてみる。  ほんの僅かだけピクッと反応を見せ一瞬だけ目が開いたが、すぐに閉じてしまう。  俺の予想では『キスに集中して他に考えが行かない』んじゃないだろうかと?  口付けから解放すると、荒くなってしまった呼吸を大きく吐き出して、落ち着かない様子で視線を僅かだけ彷徨わせている。  多分…だが、どこを見たらいいのかわからないといった感じ……。  段々わかって来たかもしれない。  リシェは15歳、現代日本でなら中学生だ。  俺は発達が元々良かったから、性知識も進んでいた方だった。(主にアダルトゲームで)  大抵の中坊は『乳房』すら言うのが恥ずかしくて言えない時期だったっけか。 「今って、何をしているかわかってるのか?」  思い切って声を掛けると彷徨わせていた視線を俺に戻して一際頬を紅潮させて口を開く。 「えーと……身体の熱を…その、発散する……。」  …ああ、やっぱり中学生だ。  自分でもした事が無いんじゃないだろうか。  初めて教えるのが俺、というシチュには激しく萌えた。  返事を疎かに、俺はリシェの首筋に顔を埋める。  チュッっと音を立てながら耳や首筋に何度も弱く歯を立てる。  勃起をリシェにグイグイと押し付けるように腰を動かしながら。 「はっ……ぁん…んっ…!」  こんな声を出しておきながらリシェ自身は柔らかい。  俺だけが興奮してるように感じてしまい、少し腰を放すとリシェの下着の中に手を突っ込んで、リシェ自身を引き摺り出してやり、反応を見ず荒々しく扱く。 「っ…はあぁっ!恥ずか……それ……っ…汚…ですか……ら…っあぁっ!」  イヤイヤと首を振るが腰は俺の手の動きに合わせるようにもう動いてしまっている。 「いつでもイっていいから…。」  耳元で囁くと、リシェの身体がピクリと跳ねた。  リシェよりだいぶ前から欲情してる俺がそんなに我慢できるわけもなく。  イかせてしまおうとリシェのようやく硬くなったモノと俺のモノを纏めて握り込む。  二人の先走りを混ぜるように塗り付けて、ぬめりを利用し手の速度を上げる。 「ふ…あぅ…んんっ!擦れてぇ……ウェ…ナ…ぁ…トさまぁ……のが…っ!」  普段も甘い声だとは思ってたが、よけいに卑猥に声が甘くなっている。  その声に誘発されて俺の腰の動きのスピードが上がると、リシェも追い上げられているようで、切ない表情で耐えている。  イっていいと言ったのに…。 「なぁ…一緒にイくぞ…っ。」  左耳を口に含んで口内で舐め回してわざと水音を響かせてやりリシェの情欲を煽りながら、空いた片手で袋も同時に揉みしだく。 「だ…めぇっ!それ……っ!腰がとまらな……あっあっ!」  先走りが白くなっている、もう寸前だ。 「…っ……イけ…っ」  裏筋に爪を添わせるように軽く引っ掻く愛撫を追加し、二人の自身を握る手にもう少し力を入れて摩擦を強くする。  キスでイかせたかったが声が聴きたかったので我慢し、耳を唇でハムりながら低く囁く。 「ああっ!ああ…なんか……きちゃ…うぅっ!ふぁぁっ……ああああんっっ!!」 「……っつ!」  リシェがイくのを見送りながら、僅か遅れて俺も目一杯精を放った。  よっぽど切羽詰まっていたようで、出した物は全部リシェの衣服を汚していた。  着衣でヤっていたのにも今頃になって気付く。 「ふぁ……はぁ…はっ…」  恐らく初めての刺激と体験だろう、リシェは必死に大きく乱れた呼吸を整えようとしていて、服の汚れにまで気が回っていないらしい。  その他諸々の事も置きっぱなし感がある。  そんな状況を俺が許すはずもなく、俺はすぐに手早く衣服を剥いでしまう。  するとようやく状況を思い出したように俺に不安そうな視線を向けてくる。  まだ射精の余韻があるせいか、頬の紅潮と足のビクつきが収まってない。  感じた後は敏感になっているはずだから、このまま続けてしまおう。  リシェを全裸にし終えると、衣服はベッドの下に捨てる。  俺も脱ぎ始めるとリシェの視線を感じる。  何か申し訳なさそうな感じだが何かあったのだろうか? 「ん?どうした?」 「そ…の……脱衣のお手伝いに…気が回らず……」  違和感を感じる。  夢だったからと言われればそれまでだが、拒否が無いばかりか…受け入れてないか?  まあ据え膳を俺は食う方なので、余計な事は言わず頂いてしまおう。 「リシェがする事じゃないから、気にするな。」  着衣を落として俺も全裸になった。  すぐにリシェにのしかかる。  汗でしっとりした肌が密着するのが心地よい。  生で見る身体は先程の行為のせいで、ほんのり薄紅く肌が染まって綺麗だ。  リシェは自分の身体が見られているのに気が付き、余計に顔を赤くしてしまう。  そんなリシェの態度を見て、俺はまた勃起してしまった。  リシェに押し付ける形になっているため、さすがのリシェでもすぐに気付き、恥ずかしそうに視線を逸らされてしまった。  あの夢がちらつくせいで、そう長くは保たない予感がしている。  俺はすぐに体勢を変えた。  俺は身体の上下を逆転させてリシェの顔を跨ぎ、股間をリシェの顔辺りに押し付ける。  俺は当然リシェの股間に顔を埋める。  リシェは俺の股間が顔に押し付けられているのをどうしたらいいか、と固まっている。  あわよくば舐めさせようと思ったがまあ無理だろう。  俺のモノはそのまま放置でいい。  先程自身で放った精に塗れてしまっているリシェのそれを口に含み、汚れを舐めとる。  よく考えたら自分のも付いていたが、気付かなかったことにした。 「そ…んなっ、口…っ…!汚い…ぃ…です……んんっ!」  さっきも気にしていたが、自分のは汚く感じるんだろうな。 「リシェに汚い所なんか無い。ここも…こっちも可愛い。」  液体が付いた竿部と袋をゆっくりと舌でねぶる。 「あっ…!あっ…ふぁ…っ!ふっ…くぅ……んぅ!」  弓なりに身体を反らせながら身体をビクビクと震わせて、よがり声を上げるリシェ。  先程舐め取った先端からはエロい汁が溢れてしまっている。  先端から粘液を指に取り、その指でもってリシェの後孔を探る。  液体を念入りに塗り込み、入口から指の先端をほんの少しだけ沈ませるように抽挿の動きをさせてみる。 「ひ…っあ……ぁ…っ!そんな…っ…とこ……だ…めぇ!あぁ…ん!あぁっ…!」  ビクンビクン腰を跳ね上げて、中に入ろうとして来る指をきゅっと締め付けてくる。  自分でも触ったことのないであろう箇所に他人の指が浅くても出入りする違和感を感じてか、リシェは快感で身悶えしながらも、指を抜こうと腰を引く動きを見せる。 逃がすわけがない。  ご希望通り指を抜くと、入れ替わりに舌をゆっくり入る所まで捩じ込む。  舌を中で回転させるように動かしながら唾液を中に注ぎ入れてを繰り返す。 「あ…ひ…ゃぁあ!だめ…っ…!もぅ……あああっ!ああ…っっ!」  二度目の射精はさっきより量が多かった。  内腿と腰をビクビクさせて、小刻みに数度に分けて出している。  すぐそれを指に取ると舌を抜き、先程の動きを再開した。  リシェがいっぱい出してくれたお陰で指の抽挿がスムーズになった。  指が届く所まで沈めては入口付近まで引き抜いてを繰り返す。  「そ…っ…こは…ぁあっ!む…りぃ…っ!だ…っ…め…んんっ!」  言葉とは反対に腰の動きが指を求めるようにくねっている。  前立腺を感覚で探り当てると、指で何度も引っ掻く。  指を動かすたびにグチュグチュと卑猥な音がして、見てるだけでイけそうだ。 「も……っ…!ああっ…!また……イっちゃうぅ……!ゃああ…っ!!あああ――っ……!」  一際高い切ない声が上げて、腰を押し付けるように動かして吐精するリシェ。  吐き出し終えるとぐったりとして、苦しそうに荒く呼吸を繰り返す。  その顔を見て気付いた、顔が精液で汚れてしまっている。  どうやらいつの間にか俺がぶち撒けてしまっていたらしい。  顔射の瞬間を見れなかったのは酷く残念だ。 「っ…!?」  不意に俺自身に一瞬違和感。  振り向いて見るとリシェが俺に手を伸ばしていた。 「あ…えと……私も…するべき…ですよ、ね?」  ……やっぱり煽りスキルあるんじゃないか?  荒い呼気の合間に俺の精液まみれの顔でそんな事を言われて、股間に熱が行かないわけがない。  喉まで突っ込んで鳴かせたい衝動を必死に抑え込んだ。  やりたいことには順位がある。  今日はリシェの身体の事を考えると、あと1、2回が限度だと予想する。  シックスナインの体勢から起き上がって元の位置に戻ると、顔を斜めに噛み付くような勢いでキスをする。 「んっ…ふっ…」  口の隙間からリシェの甘ったるくなった声が漏れる。  唇を離すと目を合わせるようにリシェを見つめる。  そのまま少し見つめていると、どうしていいかわからなくなったのかリシェは、問うように上目遣いで覗き込んで来た。 「あまり大人の男を煽ると…大変な目に合うぞ?」 「煽……っ……っ!!」  リシェが言おうとした言葉を聞く前に勃起を後孔に侵入させた。 「すまない…もう限界…だ…」 「――っ!!…っ……ぅ…!!」  やはり悲鳴が声にならない様子。  だが睨んで来る事も、拒否や怯えを向けて来る様子はない。  しかしあの光景は夢にしてはリアル過ぎて、どうしても気になってしまう。  チュッ、チュと音を立てて顔中にキスを降らせる。  耳朶を舐めたりしてどうにか身体の力を抜かせようと試行錯誤していると、大粒の涙を浮かべながらも問うように眼差しを向けて来る。  苦痛から逃れる術がわからないと言いたそうだ。  俺に投げて来ている。 「呼吸を大きくするんだ……。」  言う通りに大きく何度も呼吸を繰り返すリシェの様子を見ながら、動きを誘導する言葉を掛けてやり、俺はリシェ自身にもう一度手を伸ばす。  萎えてしまってるそこを根元から何度も撫で上げる。 「…ぅん……っ!」  リシェもどうにか緩めようとして結合部を微かにだが動かしたのが伝わる。  ほんの少しだけの余裕だがどうにか先程見つけた前立腺を狙って突き上げる。  痛いのは変わらないだろうから、何度も抉り立てる。 「ん……はぁ…ひ……あああっ!!」  呻いていたリシェから嬌声が上がり結合部が少しだけ緩まる。  その瞬間は逃さない。  パンパンと音を立てて結合部がぶつかり合う程に激しく腰を動かして、リシェの前立腺を勃起の硬さで殴り続ける。 「あああっ!!もぅ……だめ…ぇぇ!だめぇっ!!あああ――っっんんっ!!」  何度も声を上げて連続絶頂を迎えさせてしまったらしい。  まだ俺を咥え込んだまま腰がビクビクと跳ねている。  中は先程とは違ってやわやわと収縮し、俺に絡みついてくる。  お陰で一気に射精感が昂る。  止めていた動きを再開しながら、手つかずだった乳首を吸っては甘噛みし、もう片方の乳首を指でしつこいくらいに捏ね回す。 「ふあぁぁ――っっ!!それ…へん…な…るぅ…ゃあああ――!!」  弄り始めたばかりの乳首は簡単に尖ってしまう。  絶頂続きで身体が敏感になっているのだろう。  愛撫から逃れるようにリシェは身体を捩りながらも、絶頂が止まらない。  精液は打ち止めらしく、ドライで達している。  エロ過ぎる光景に俺もとっくに限界だ。  リシェの両腿を抱え上げると唇を貪りながら、奥を狙って先端を叩きつけるように腰を律動させる。 「あああ―――っっ!!だめ…なのぉ…っ!イきすぎ…ぇ…あたま…へん…なるぅ!!」  舌っ足らずになってしまってる様がまた可愛い。  イきながら懇願の眼差しを向けられてしまうと、俺のモノは最大の状態になってしまった。  喘いでいたリシェが事情が理解出来なかったらしく、不安気な視線を向ける。  キスを繰り返して安心させようとしたが、俺も余裕が無さ過ぎて、腰の方に集中してしまう。  リシェの中で大きくしたそれが限界を迎えてしまい、夢中でリシェを数度蹂躙するように動いてしまう。 「おっきぃ…よぉ!!なかぁ…ああぁ―――っっ!!」  リシェは唇が吸われる合間によがりまくって声を部屋に響かせる。  頼む、煽るな。 「…っ…!」  達したリシェからの締め付けが来ると、無我夢中で壁を擦りつけて俺もさすがに果ててしまった。  今まで耐えていた分の大量の精液をリシェの奥に注ぎ込む。 「―――ひ…ゃあああぅっっ!なか…がぁ…!熱……ふっ……んあっ!!」  壁の擦りつけに感じたのか、中出ししている最中にも仰け反るように動いて身体をベッドの上で悶えさせた。  よがり顔で俺の吐精を受け入れてくれるなんて、可愛いな。  ようやく俺の動きが止まったため、リシェは肩で息をしながらぐったりと意識を落とした。 「風呂に入れた方がいいよな…。」  汗や色んな物でグチャグチャだ。  風呂は続き部屋にあるから支障は無い。  本来なら俺の入浴は召使いがするが、現代日本の記憶を持つ俺にとってはあれは苦痛でしかないのでやめさせた。  だから俺は自由に一人で風呂が使える。  一人で使ってても不審に思われないで済むので都合がいい。  リシェのこんな姿を例え召使いと言えど、見せるわけにはいかないからな。  頬を撫でて様子を確認すると意識は落ちている。  起こさないようにゆっくりと腰を引いて中から自身を抜いていく。 「…んっ…」  それだけでピクリと反応するリシェ。  そうか、感じ過ぎて中が敏感になったままか…。  これ以上はさすがに刺激しないようにしてやらないと…。  入浴を済ませてリシェをベッドにそっと降ろす。  風呂でも出来るだけ刺激しないように配慮して、どうにか起こさずに済んだ。  生まれて初めて俺は人に対して気遣いという事をした。  誰かを愛おしいと思ったのも初めてだった……。  眠るリシェを眺める俺が、愛しくて仕方ない者を眺める眼差しで見つめて微笑を浮かべていた事に、自分でも気付いていなかった。

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