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第8話
「おつかれ〜!!今日も大活躍だったな、松若!!」
「あっす!!」
授業が終わったら部活。
今日は隣の市の強豪校との練習試合の日だった。
オレはほぼフル出場して、相手チームの硬い守りをなんとか抜けて何点も得点してチームの勝利に貢献できた。
「お前、最近痩せた?全体的に細くなったんじゃね?」
「……そうすか?」
「走るスピードも早くなってるから減量でもしたのかと思ったよ」
「はぁ……」
副キャプテンの先輩に言われて気になったので近くにあった姿見を見る。
言われてみれば痩せた……というか身体の線が細くなっているかもしれない。
繋先輩と一緒に暮らし始めて、毎日じゃないけど週に最低1回はセックスしてるからだろうか。
なんだか自分が女の子に近づいていってる気がしてしまった。
「そういや、お前、3年の森永先輩知ってる?生徒会の森永ちひろ先輩」
「あ、はい、道籠先輩の幼馴染で何度か会ったり話した事がありますけど」
チロ先輩の名前が急に出て、オレは驚きながら先輩の言葉に応える。
「あの先輩、新しく来た英語の先生と付き合ってるっぽいんだけどさ、お前何か聞いたりしてね?」
「えっ」
新しく来た英語の先生。
あの学祭の時にチロ先輩が一緒にいた先生の事だろうか。
「あー、その感じだとお前知らなそうだな」
「す、すんません、ちょっと分かんないっす……」
先生と付き合ってる?
チロ先輩が?
オレは驚きを隠せなかった。
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