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第13話

「さっきの雅美くん、すごくHで可愛かったけど、何かあった……?」 繋先輩とオレは、後始末をした後一緒に風呂に入っていた。 オレが細くなったのとは対照的に、先輩は身長は変わらないけど、身体に厚みが出てきていると思う。 今まで着ていたTシャツも小さくなってきていて、最近一緒に新しいものを買いに行ったくらいだ。 「…………」 「……そうやって恥ずかしがってるところもすごく可愛い……」 言えずに俯いていると、先輩はオレの肩を抱いてくる。 その腕も太くなってきてて、またその腕の中に包まれたいって思ってしまう。 「先輩、あの……」 「ん?」 耳元に音を立ててキスしてくれてる先輩に、オレは声をかけた。 「先輩は……その……何で堪えられるんすか……?」 「堪えられる?まさか、堪えられていないからたまにそのまま挿れちゃってるんだけど」 「でも……先輩ちゃんと外でイッてるし ……」 「ん……そこは最低限しなくちゃいけないかなって思って」 そう言って、先輩は笑顔を見せてくれる。 優しい、けど、どこか色っぽい笑顔。 「もしかして、チロに何か言われた?あいつに言われたからって気にする事ないよ」 「…………」 「……雅美くんに欲しがってもらえるのはすごく嬉しいけど、やっぱり高校はちゃんと卒業して欲しい。松若の家の人が君に子供の事をしつこく言ってくるなら、俺が直接俺の考えを言いに行くよ」 あぁ。 この人は本当に優しい。 いつもオレの事考えてくれて、大事にしてくれて。 この人の嫁になれて本当に良かった。 オレは嬉しさのあまり、先輩に抱きついていた。 「わぁっ!?どうしたの?」 「……愛してます、繋先輩……」 そう言ったら、繋先輩はその笑顔のまま、 「俺も愛してるよ、雅美くん。ずっと一緒にいようね」 って言ってくれたんだ。

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