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「夢なんだから大丈夫」※
「中入れるぞ」
「あ、あの――――……オレ、初めてだから……加減、してほしいんだけど……」
「知ってる」
「え?」
「反応良いけど、いちいち何されんのかびくついてるし。 初めてかそーじゃねえか位、分かる」
「……っ」
「つか、連れてくる時点で、絶対初めてだと思ったし」
「…………」
「そういう欲、薄そう。 男っぽくねえよな、お前」
「――――……っっ」
好き勝手言われてますけど、オレだって人並みに女の子との経験はあるからねっっ!
ほんと、なんか、失礼……っっ。
「初めてだろうけど。気持ちよくしてやるから大丈夫。加減なんかしねえけど」
「……………ッ」
脚の間に入ってきたルカは、笑いながらそう言って。
それから、また、オレの唇を塞いで、奥まで舌を入れてくる。
――――……経験はあるけど、こんな、奪いつくすようなキスは、した事ない。
つか。……激しすぎ、なんだよ。全部……。
頑張って堪えてた、「中をどうにかして欲しい」っていう、とんでもない、未知の欲望が、キスされてると、急激に高まってくる。
指がまた中に入って。さっきからずっと、疼いてた中が、その指を勝手に締め付ける。
「すげえ熱くなってンな、お前ん中――――……」
「……っっ」
「もう全然いけるだろ」
「…………っっっ」
どんだけ効き目のある薬なのか、分かんないけど。
準備はもう、いい気がする。
指を増やされても、激しくされても、痛みが、無い。
しかも、オレ的にも、中、すごく疼いてて。
…………でも、それは、体だけの話で。
さっき割り切ったつもりが、いよいよとなると、めちゃくちゃ焦る。
ゆ……夢だ。
ここは、夢だし。
夢でしかありえないんだから、夢ってことは、意識ってことだし、てことは、オレの体は、今はなんとなくここに有る感じはするけど、あくまで夢だから、男と、そういう事しちゃったとしても、向こうに帰ったら、それはただの夢の記憶で、体は無傷。
うん、そうだ、きっとそうだ。
だから、大丈夫。 帰ったら、忘れよう。
それより、帰れるまではここで生き抜いた方が良いだろうから、オレはオレで、この変態勇者を利用するんだ。
今、薬で、すごく気持ちいいし、きっと、大丈夫――――……。
「ソラ」
いつ入れられてもいいように心の準備を必死でしていたオレは、ルカに、クッと笑われた。
「何おもしれえ顔してんだ」
「…………っ心の準備だよっっ」
言うと、ますます笑う。
「足もっと開け」
ぐい、と開かれて。そこにあてがわれる。
かと思ったら。すぐに押し入れられた。
「……っ――――……っ!!」
心の準備なんて、無駄だった。
あまりに、熱い衝撃に、涙が零れ落ちた。
声も出せなくて。
少し引き抜かれて。ゆっくり、ゆっくりと、また奥まで、突き上げられた。
びりびり、と電気が走ったみたいな、快感に襲われて。
「……っんっ あ、ぁっ……っ!」
今度は、声が、漏れた。
何度も何度も、ゆっくりと、奥まで。抜いては突かれて。
気持ち良すぎて、頭が白くなる。
「……ソラ」
ゆっくり突き上げられながら、深くキスされる。
これ、ダメだ。
快感が強烈すぎて。
ついてけない。
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