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「キスからの」※

   すっぽり抱き込まれて、深くキスされる。  オレの舌を自分の口の中に引き込んで、吸って、甘く噛む。 「ん、ふっ……」  なんか、ルカのキス、ほんとに、ヤバい。  嘘みたいに、気持ちよくて。  昨日散々されたから、もう、抵抗する気も起きなくて、ヤバい。 「……つか、まっず――――……」  舌を外したルカが、クッと喉の奥で笑いながら、顔をしかめた。  オレのキスがまずいみたいで、なんかすごく嫌な感じ……くそー。 「ほんと、良く飲んだな……?」  唇を親指でなぞられて、恨めし気に睨んでしまう。 「……ッリアの、好意とか、言うから……っ」 「……お人好しだなーお前。 すぐ悪い奴に騙されるんじゃないか?」  ……くっ。  オレをさっき、だましたの、ルカだかんね!!  ……っ悪い奴、ルカじゃん!!   オレの視線に、クックッ、と笑いながら。  手を伸ばして、水を取り、オレの口に当てた。 「口の中のそれ、飲み込んじまえよ」 「……」  コップを受け取って、水を口に入れて少し含んでから、そのまま飲み込む。  上を向いて、喉に張り付いてるっぽいのも、一緒に流すように、2回、飲み込んだ。 「少しは流れたか?」  コップを受け取って、ルカがまたトレイに戻した。  そのまま、またオレの唇を塞いで、口内を舐める。 「……っんン、ぅ……」 「まだ味する――――…… リア、やばいな……」  喉の奥で笑いながら、唇が触れたまま、囁く。  でももう唇は外されなくて、そのまま、舌が激しく絡む。  何か、オレ。  ……キスに、抵抗が無い。よく考えたら、何で男のキスをこんなにすんなり受けてるんだろうって、思うんだけど。  もうなんか、昨日が衝撃的すぎたせいで、キス位、自然に受けれるようになってしまってるんだとしか、思えない。 「……ん、ん――――……」  舌が絡んで、あわさった唾液を、こく、と飲み込むと。  ルカの手が、今、飲み込んだ音を立てた、喉に触れて、するりと、撫ぜた。 「……んん……?」 「――――……ソラ……」  名を呼ばれて。 ぽす、と枕に背を沈められた。 「え」  そう漏らして、ルカを見上げるけど。  オレの上に覆いかぶさってきたルカに、顎を捕られて、また深くキスされる。 「……んっ……」  息がまともにできなくて。どんどん、吐く息が熱くなって。  体が、熱くなって。頭が、真っ白になっていって。  舌を噛まれて、びく、と体が震えてしまった。  ルカの手が、服の裾から中に入って。  脇腹を撫でながら上に滑って、乳首を擦りながら胸を撫でた。 「ん、ンっ」  堪え切れなくて、声が漏れて。    ――――……これ、は、まさか…… まさか。  このまま、する、とか……ないよね??  キスを外されて。ルカの舌が、首筋を舐めて、耳に入った。 「ひ、ぁ……っ」  ぞく、として。きつく瞳を閉じる。  その間に、ルカの手は、体中を滑る。 「……っんっ……ん、ぁ……」  ……あれれ? 「……っ……んんっ」  オレ自身に絡むルカの指に、焦る。 「……や……っ……待って……っ」 「――――……何、待つんだ?」 「……っなんか……また、飲ませ、た?」 「――――……リアのマズイあれしか、飲んでねえだろ?」 「……」 「何で?」  ……何でって。  …………気持ちよさが……昨日薬を飲んでた時と、変わらないから。  何か飲ませたのかなって、思ったんだけど――――……。  あれ? オレ、飲んでないの? あれ??  そう思って、プチパニックを起こしていたら。  目の前の男は、ニヤッと笑った。 「気持ちいいからか?」 「……っだって――――…… 昨日は、薬、飲んだから、だって……」  ルカは、くす、と笑うと。  オレに絡めた指を、激しく動かした。 「……あ、っ…………っっっ」 「薬の効果は、しばらくしたら切れてたはずだから。――――……昨日、その後気持ちよかったのは、ただそのまんま、お前が感じてただけ」 「…………っ……薬の、せいって、言ったじゃん……」 「ん?」 「どんな、に、気持ち良くても、薬のせいだからって……あ……っ」 「ああ、始めてからしばらくの間はな」  言いながら、乳首に優しく噛みつく。 「……っっんっ…」  容易くルカの手で、達してしまった。 「――――……薬切れてても、ずっと気持ちよかったろ?」 「…………っ」 「だから、今からも、そうなるから、安心しろよ」  くす、と笑ったルカは。  昨日とは違う小瓶を取り出して。オイルっぽいものをオレの後ろに、垂らした。 「……っ……んん、ぁ……や……」 「これも――――……そんな効果のない、ただの潤滑油だからな」  ルカはそう言うけど――――…… 中に入った指に、ぞわぞわが耐えられない。  しばらく慣らされた後。一気に、押し入ってきた。 「……っあ…!! …はっ……」  喘ぐしかない唇を、また深く塞がれる。  「んん――――……ん、う……っ」  ……朝――――……ていうか昼らしいけど。  目が覚めて――――……餌付けされて。  変なジュース飲まされて。  昨日の薬が途中で切れてたとか、そんな大事な事を今聞かされて。  羞恥で死にそうなのに。  また、簡単にイかされて、ルカのを、突っ込まれて。  ――――……オレの喘ぐ声が……恥ずかしい位、甘えてるみたいで。  ていうか。  気持ち、良くて。  昨日、散々やられて、もう、オレの善がるとこなんて、完全に分かってる、責め方。  なんかまた。  意識を飛ばすまで。ルカに、抱かれることになってしまった……。  信じられない……。

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