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「ルカのキス」※
優しいキスを交わして。
ふ、と離すと。
閉じてたルカの瞳が、ゆっくりと、開いた。
「――――……オレにしたいキス、これ?」
「……」
うん、と頷く。
……バカにされるかな。と、すこし身構えていると。
ルカは、ふ、と優しく瞳を緩めた。
「――――……すげー可愛い」
――――……可愛い……?
言われ慣れない言葉に、眉を寄せた瞬間。
くるん、とまた体勢を入れ替えられて、ルカに組み敷かれた。
「すげえ、勃った」
「…………」
この人、ほんとに、何、言ってんの……。
唖然としながら、見上げていると。
「あんなキスで、勃つなんてなー……不思議」
そんな事言われながら、脚にルカの手がかかる。
開かされたそこに、ぬるりとした液体が垂らされて。
ほんとに、何、言ってるのか――――……。
「――――……っあ……」
混乱してる最中、あてがわれて、固いそれに強張ってるのに、何故か驚く程にすんなりと、受け入れてしまった。
「……っんん、っあっ……」
いきなり深く突かれて、仰け反ると。
その首筋に、甘く、噛みつかれた。
ゾクゾクしすぎて、声も出ない。
ルカが一度抜いた後、更に奥まで突きあげながら、ぐい、と体を上げてきた。
のけ反ってた、オレの顎を捕らえて、下に向けさせて。
「瞳、開けろ、ソラ」
「…………っ………」
何とか涙目を開くと、真正面から見つめてきたルカが、ふ、と笑んだ。
「――――……ソラのキスで、こんなんなったんだけど」
「…………っ」
そんな激しくも、して、ないのに。
何でだよ、もう……。
「最初物足りなくて、どーしようかと思ったけど」
「……っあ……ん、ぅ……!」
小刻みに突かれて、快感がきつすぎて、首を振る。
「……最後の方、可愛くて、どーしようかと思った」
「…………っん、んっ…あっ……あ、あっ……」
激しい動きについていけなくて、ただなすが儘、揺さぶられていたら。
「……ソラ、口開けて」
「……っ……」
言われるまま、開けた瞬間。
深く深く、キスされる。
「……ん、ンっ……」
息、できない位、また深いキス。
めちゃくちゃ絡められて、口の中、舐められて。
「…………んん、ん……っ」
中、刺激されながら、深くキスされてると、目の前が真っ白になって、意識、飛びそうになる。
ひく、と喉が動いた時。
ルカが、唇を少し離して。くす、と笑った。
「――――……こういうキスは? 好き? ソラ」
そんな風に、聞かれて。
オレは。
――――……絶対、さっきの、キスのが、好き、なんだけど……。
そう思うんだけど。
「……好きじゃねえ?」
ふ、と笑んで、ルカが、唇をぺろ、と舐める。
「なあ。オレのキスは? 好き?」
そんな風に、聞かれると。
もう。なんか。 訳、分かんなくなってきて。
「……好き」
何でか、もう、そう言ってしまって。
ルカの首に腕を回して、抱き付いて、しまう。
もう、オレ、自分がよく、分からない。
「オレも、お前のキス、好き」
くす、と笑って。
ルカが、オレの前髪を、掻き上げる。
「年上とか――――…… 見えねえなー……」
ふ、とまた瞳を緩めながら近づいてきて。
唇が、重なった。
延々キスされながら、また、何度も抱かれて。
――――……2日目の夜は。なんだかやたら可愛いと囁かれて。
めちゃくちゃ、恥ずかしい、一夜になった。
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